ビールの酒税は2026年に統一される!?アサヒビール30年目の逆襲の書評

  • 2018.07.24
ビールの酒税は2026年に統一される!?アサヒビール30年目の逆襲の書評

ビール業界の事情を知りたいと思い『アサヒビール30年目の逆襲』という本を読みました。

その中で気になった点として、2026年にはビールの税率が一律で54.25円になるということ。

今日は、酒税変更の話についてお話ししたいと思います。

段階的に酒税変更が行われる

酒税変更の話の前提として、現在の酒税についておさらいしましょう。

現在の酒税はビールが77円、発泡酒が47円、そして第三のビールが28円です。

これらの種類の区分けは原料の中の麦芽の比率で決められています。2/3以上が麦芽であればビール、それ以下なら発泡酒、麦芽を全く使わないのが第三のビールです。

酒税が一律54.25円になるということは、ビールの酒税は約20円減少する一方で、発泡酒は約7円値上げ、第三のビールに至っては30円近い値上げとなります。

もちろんいきなりではなく、段階的に税率を変更してにはなりますが、最終的に2026年に一律の税率にしていくことが決まっているそうです。

ちなみにビールの定義も微妙に変化し、少し条件が甘くなるみたいですね。


改正酒税法等の手引 平成30年版

アサヒビールは追い風か

ちなみに、ビール業界の内部事情についても少し紹介すると、アサヒビールが首位であるようです。

ただし、アサヒビールはアサヒスーパードライに頼りきりで、その他のチューハイや発泡酒などは弱いのが現状だといいます。

最近になってなんとかクリアアサヒなどがヒットしたものの、まだまだキリンやサントリーには勝てていない状況。

しかし、税率変更によってビールの値段が下がれば、独壇場であるスーパードライの売り上げが伸びることが予測されます。

なので、この税率変更はアサヒビールにとっては得意分野の売り上げを伸ばす追い風となるかもしれませんね。


アサヒ スーパードライ・ジャパンスペシャルダブル JSW-3

なぜアサヒビールは新商品が弱かったのか

本書の中でアサヒビールがヒット商品を出せなかった理由について、「スーパードライの売り上げに影響を与えるような新商品を作るな」という暗黙のルールがあったことが大きいといいます。

スーパードライが売れすぎたためにそれが聖域になってしまい、大胆な革新が出来なかったようです。

他にも、社風的に真面目な社員が多く、「これはやるな」と上がいうと、馬鹿正直に上の指示をちゃんと聞いてしまったことで、新規技術の開発が出来ず技術優位性がなかったことなどが挙げられるとのこと。

ヒット商品を守りつつ、新規の商品を開発していくというのはなかなか難しそうですね。

アサヒビールの簡単な歴史は以下の通り。

1955-1970。構造改革ができず負け
1971-1986。経営危機でリストラ
1987-2001。スーパードライが当たり01にはキリンを抜きトップに。
2002-2015。その他のヒットが出ず。

首位にいるとはいえ、安泰というわけではないようです。最近はやっとヒットがちらほらと出始めたところみたいです。


【3CS】クリアアサヒ 贅沢ゼロ 350ml(72本入り) アサヒビール

終わりに

酒税法の話からアサヒビールの話にいったりで話があっちこっち飛んですみません。

とりあえず、ビールの酒税がいずれ変わるというのは知っておくとよい情報かなと思います。

アサヒビールの技術革新への努力などを知りたい人は以下の1冊を読んでみるのも面白いと思います。

自分は本書を読んで、ビール業界は基本的には各社減量は同じで全部水なので、差別化が難しい分野だなーと思いました。


アサヒビール 30年目の逆襲