『メンタリズムvs脱洗脳』変性意識状態を作り出す方法の本

『メンタリズムvs脱洗脳』変性意識状態を作り出す方法の本

メンタリズムvs脱洗脳

メンタリストDaiGoと脱洗脳のスペシャリストDr.苫米地の対談集。

主に、Dr.苫米地が話し、メンタリストDaiGoというような構成で、催眠と洗脳の違いや、オウム真理教の洗脳の方法などについて語られます。

本書の定義によると、催眠は一晩寝たら終わりだが、洗脳は寝ても起きても永続するものを指すそうですね。

では、以下に本書を読んで学んだ内容についてまとめていきたいと思います。

メンタリズムのやりかたはまず変性意識状態を作り出すこと

本書では世界のメンタリストたちの催眠術のかけ方についても公開されています。

キーとなるのは変性意識状態を作り出すということ。

まずは、スプーン曲げなどの技術により相手に、「この人本当に超能力があるかも」と思いこませることから始めます。

この「もしかしたら…」と思う状態のことを変性意識状態といい、この状態を作り出すことがすべてのメンタリズムの基本となります。

メンタリズムも超能力も、要は初めに奇跡を起こして、あとは相手が勝手に解釈してくれるというメカニズムでできています。

だから、歴代の宗教家はこの手法を使うことが多いです。

例えば、天草四郎が水を歩いたり、麻原彰晃が宙に浮くのもこれに当たります。

悪いメンタリストになると、助手を使って相手の物を盗み、家のどこかに隠して場所を言い当てることで変性意識状態を作り出す人もいるそうです。

うまい占い師は外れた部分を消していく

変性意識状態を作り出したら、次に相手を読み、思考を誘導します。

このときのコツは、外れた部分よりも当たった部分を相手にうまく想像させること。

確率的にいえば、どんなうまい占い師での10個のうち2〜3個当たればいいほう。

ここは仕方ないですが、ただ、うまい占い師は、当たった部分を繰り返して、外れた部分を記憶から消すプロセスがうまいのだそうです。

オウムは薬剤で強制的に変性意識状態を作り出す

オウム真理教は、麻原彰晃の空中浮遊が有名ですが、そのほかでも一味違った洗脳方法を使います。

なんと、禁止薬剤のLSDを使うのだそうです。

このLSDを使うことで強制的に変性意識状態を作り出しやすくなるのだそうですね。

占い師の水晶の意味

占い師は水晶を使うのが通例ですが、あれはイメージ戦略だけでなく、効果があるのだそうです。

暗い部屋で水晶の中をゆらゆらと光が動くからそれを見ていると変性意識が起こりやすいことと、水晶に相手の顔が映るので占い師は水晶を見ているようで相手の顔が見えて心を読みやすいといいます。

さらに、下に穴がある水晶とかもあって、それを使うと名前を書いた紙とかで相手にも水晶の中が見えるので洗脳しやすいそうです。

そんなセコイ技もあるんですね!

医者は絶対治るということで治癒率が上がる

意外なメンタリズムの使い手として医者が挙げられます。

医者は多少リスクのある手術でも、自信満々でいなくてはなりません。そのほうが成功率が上がるからです。

「成功率は30%」とか正直にいうと治るものも治らないといいます。

しかし、法律的に先にリスクを説明しなくてはならないからその点がけっこう難しい。

そこで落としどころとして、頼りない下っ端にリスクを説明させて、頼りがいのある大物が「私に任せれば大丈夫!」と安心感を与える役割を演じたりするのだそうです。

これはよい嘘ですね。

終わりに

本書を読んだ感想として、Dr.苫米地がとにかく胡散臭いなと感じました。

なんでだろうと考えて、理論を積み重ねて説明する感じが宗教家っぽいからなのかなと。

「こうだからこう、そうするとこうなるからこう、ということはつまりこう」みたいに積み重ねられると、「これどっかで一個でも理論間違ってたら結論変わってしまうやん」と思って、どうにも胡散臭く聞こえてしまう、そんな心のメカニズムがあるのかなと思いました。

洗脳とかメンタリズムの科学や歴史について学びたい人にオススメ。

CD付です。