科学

技術大国逆転の鍵は眠れる技術「ディープテック」【本レビュー】

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『ディープテック 世界の未来を切り開く「眠れる技術」』という本をレビューしていきます。

自分は表紙を見て、眠れる技術=ディープテックかと勘違いしたんですが、ディープテックは根深い問題を解決するテクノロジーのことを指します。

以下で本書『ディープテック 世界の未来を切り開く「眠れる技術」』の内容を紹介しつつ、なぜ今ディープテックが重要なのか、ディープテックの実例とはという内容を解説します。

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>>本書の概要
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>>本書の学び

ではレビューを開始していきます。

「ディープテック眠れる技術」の概要

deeptech-synopsisまずは本書『ディープテック 世界の未来を切り開く「眠れる技術」』(長いので以下「ディープテック」)の概要を紹介していきます。

本書では、タイトルにもある通り、ディープテックについて書かれた本です。

ディープテックとは、文化的・社会的に根深い問題を解決するためのテクノロジーを指します。

例えば、東南アジアでパーム油の搾りかすの廃棄問題を解決するための技術として、廃棄物を分解して、鶏の飼料を作り出す技術などがそれに当たります。

他にも石炭の採掘が盛んな地域では、石炭燃料の廃棄物を建築資材としてリサイクルしたり、山間部でトラクターが入れない畑に対し、ドローンで苗の弾丸を照射して苗巻きをしたりといった最新技術もあります。

そんな感じの内容が書かれた本です。

本書で学んだ眠れる技術とディープテック事例

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では本書の魅力として、本書を読んで個人的に学びだと思った点をいくつか紹介します。

では順番に見ていきましょう!

なぜディープテックが重要なのか?

まずはなぜディープテックが重要なのか、という点について解説します。

ぶっちゃけ、最新技術というだけであれば、世界のあちこちで日々開発されています。

しかし、最新過ぎる技術を導入すれば、生活がより便利に、より豊かになるかというと、そうでもない場面が多いです。

多機能過ぎるリモコンが、もはやボタンが多すぎてよくわからないように、ただ技術に特化して何でもかんでも最新ならいいというわけではありません。

では、何が重要か、というところで、根深い悩みを解決するための技術、つまり「ディープテック」です。

・・・ディープテックは「そうそう、そういうのでいいんだよ!そういうの欲しかったんだよ!」みたいな技術で悩みにリーチしているので需要が高いです。

 

リープフロッグ、かえる跳び現象について

続いては、じゃあ、どうやってディープテックを作るのか、という話の前提として、「リープフロッグ現象」という言葉について紹介します。

これは直訳するとリープフロッグ(かえる跳び)という意味で、経済的な用語としては、後から追いかける後進国で、技術が一足跳びで進化することを指します。

例えば、現在では東南アジア地域でも現在、I-Phoneの使用などは一般的ですが、先進国のようにIP電話⇨携帯電話という流れはたどっておりません

じゃあ、どうなったのかというと、すでにより進化した携帯電話が発達していたため、わざわざIP電話を使用せず、一足跳びで携帯電話へ行き着いています。

そんな感じで、経済発展のタイミングにより通るルートが変わるため、それに伴う課題も違ってきたりします。つまり国によって悩みが違うので、ディープテックとなり得る技術が変わってきます

・・・これは確かにな!と思いつつ、意外と忘れがちな視点だな、と思って気付きでした。(人は自分が通ったルートを他人も通ると思いがち)

あと、同時に読んでいた「まだない仕事で稼ぐ方法」という本でも「リープフロッグ」という言葉が出てきて、「お、またでたな!」となって個人的にタイムリーでした。

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石炭廃棄物の道路が発達したインドネシア

では、続いては具体的なディープテックの例を見ていきましょう。

まずはインドネシアの道路の話です。

もともとインドネシアではアスファルトで舗装されていない道路が数多くありました。

しかしアスファルトは高額で全土を覆うには資金が足りず、かつアスファルトは吸湿性がないので、大雨が降るたび浸水被害が発生するもとでもあり悩みどころだったと言います。

そこでどうしたものか、と思っていたところに、吸湿性も高い石炭の廃棄物に着目し、これがディープテックとなりました!

石炭の廃棄物そのままだと強度に問題ありでしたが、これが日本のケミカル企業と組んで強度の問題を解決し、アスファルトに変わる道路資材として完成したとのこと!

・・・技術自体はそこまで新しくないけど、インドネシアならではのディープイシュー(根深い問題)と結びついて花開いたという点が熱いなと思いました。

 

ドローンで苗を照射

事例その2としてすごいなと思ったのがドローンを使って苗植えをするという手法です。

これは山間部の畑とかで、そこまでトラクターが入れないような場所で、ドローンが活躍します。

どうやるのかというと、ドローンに肥料の土付きの苗を多数セッティングして空から照射するというやり方。

これにより、山間部でも等間隔で苗を植えることが可能になるとのこと!

今のところまだ精度はそこまで高くないそうなんですが、質より量で人件費をかけずに苗植えができるということで期待されているそうです。

・・・ドローンで苗植えする仕事めっちゃ楽しそう!そういうバイトやりたい。

 

島を半年間閉鎖するというパワープレイ事例

最後はフィリピンのパワープレイ事例です。

フィリピンのボラカイ島では観光収入多く発生していますが、観光客が増え、リゾート開発されるにつれ、島の環境が悪化していました。

そこでフィリピン政府は、対策として、島を半年間閉鎖することを発表!

当然、島民から反対意見も出ましたが、計580億円の補償を行い、かつ5000人の雇用先も用意して断行!

これにより島の景観は回復した!という事例があるそうです。

・・・すげえ!環境問題の対策全部これやれば解決しそう!

終わりに

とこんな感じで、技術と課題をいかに組み合わせるかの事例がたくさん書かれています

技術が凄ければいいというわけではなく、あくまで課題解決に最適なソリューションとして技術がマッチした時ディープテックとなれる!というのをこの本で学びました。

これ、何に使えるんだろう?

というような謎の先端技術も世界中を探せばそれを必要とする人もどこかにはいそうで!それを探し出すという仕事もやりがいありそうだなと思いました。

ぜひ読んでみてください。ではまた。良い読書ライフを!

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