毒をもつ食べ物についてのオススメ雑学本

  • 2018.10.10
毒をもつ食べ物についてのオススメ雑学本

年間いくばくかの犠牲者を出すふぐ料理、山菜を求めて間違えてしまう毒キノコ、実は腐敗と隣り合わせな熟成など、毒のある食べ物はいろいろあります。

大人しく安全なものだけ食べていればいいのに、人はなぜギリギリの毒にこれほど魅了されるのか。

それはギリギリの毒が美味だからかもしれません。

その毒文化の深淵を少しだけのぞいてみましょう。

という流れで書かれた毒のある食べ物についての1冊がこちらの『おいしい毒ッ!?』です。

本書では、様々な毒の食べ物についてかなり詳細に書かれています。ふぐの歴史とか、マムシ酒の作り方とか、内容もかなりマイナーなので、毒好きな人でも楽しめるはずです。

では、以下に本書を読んで面白いと思った内容をまとめていきます。

フグを秀吉が禁止

文禄・慶長の役の際、集めた兵士が出兵前にフグを食べて死ぬものも少なくなかった。

これに怒った秀吉がふぐ料理を禁止。

江戸時代でも各藩で禁止されていたが、こっそり食べるものも多かったという。

明治時代も改めて禁止令が出たが、伊藤博文は下関訪問の際、ふぐ料理食べその美味しさを絶賛。山口県でのふぐ食を解禁した。

ふぐについて。毒をもたないものは泳ぎが速い。

フグはフグ毒を持つ貝、プランクトンなどを食べ体内で濃縮する事で毒を溜め込んで毒を作っている。

サイズは小さいものの一応、生態系のトップなので濃縮率も高いみたいです。

ちなみに、フグ毒を持たない種もいるが、その種は泳ぐのが早く、一方で毒を持つ種は泳ぐのが遅いそうです。

何か一芸に秀でていないと生き残れないんですね。

ちなみにふぐは、餌経由で毒を貯めるため、無毒の餌で養殖すれば無毒フグを作ることは可能とのこと。

へー。

マムシ酒の作り方

生きたままマムシを瓶にいれて作るマムシ酒のレシピも書かれています。

田舎では、今も薬用酒として作られているという。

作り方は以下の通り。

1.捕獲したマムシを生きたまま一升瓶にいれマムシが浸かる程度に水を入れる。(蓋は密閉しない)

2.餌は与えず、フンなど体内のものを全て出させる。このとき水が汚れたら毎日交換する。

3.そのまま3週間から1ヶ月くらい水につけておく

4.一升瓶を綺麗に洗い流し、40〜50度のアルコール度数の焼酎を入れる。

5.アルコールが飛ばないようにしっかり蓋をして1〜3年漬け込む

これで完成です。作業中マムシに噛まれぬように注意!

なにこれ、マムシどの段階まで生きてるの?とかそこまでする価値あるの?とかいろいろ思ったけど、意外とポピュラーなお酒みたいでそこに一番びっくりした。

終わりに

毒の食べ物について、わかりやすく、かつ詳細に雑学的に書かれているので、毒に詳しい人もそうでない人も楽しめる1冊です。

ふぐとかキノコとか、マムシとかに興味がある人に特にオススメです。