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「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」(第3巻)のあらすじと魅力レビュー!猫目線の表現がすごい!

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猫と竜シリーズ第3巻「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」を読みました。

自分は第3巻からのスタートだったんですが、全然違和感はなくて、独自の世界観に引き込まれました。

今日は、この「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」という本についてレビューをしていきます。

 

「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」の概要。シリーズ第3巻ですが、短編集なのでそんなに気にならない

まずは「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」の概要というか、どんな本なのかのあらすじについて書いていきます。

「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」は2019年10月に発売された猫と竜シリーズの第3巻です。

ちなみにプロローグで竜と猫の関係については語ってくれているので、第3巻から読み始めても全然大丈夫です。

シリーズ全体のストーリーとしては、以下の記事にまとめたので参照いただきたいのですが(これをまとめてて読みたくなって書いました。)、第3巻のあらすじとしては、以下の通りとなります。

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◆あらすじ

孤児院で暮らす白猫は、魔法の才能は溢れているのに全然やる気がなくて修行をしない少女をなんとか魔導士にしたい、せめて魔法学校にでも入ってくれれば!と色々と画策します。

しかし、少女のやる気はイマイチ上がらない。そんな中、学校の費用はタダで、卒業後は公務員になれる、という魔法学校の話を聞き入れ、それでなんとか少女もやる気になります。(公務員になれば楽ができる!と)

で、白猫と少女はその魔法学校の入学試験のために孤児院を離れてはるばる魔法学校のある街まで旅に出る・・・

というのが、最初のお話。

猫と竜シリーズは基本的に短編集なので、本巻でも以下の6話が収録されています。

・ぐうたら少女と魔法学校・・・少女と白猫が魔法学校に入る話

・ヤジュウロウのハチ退治・・・手練れの森の猫たちが、出産前で動けない猫の巣の近くにできたハチを退治しに行く

・黒猫と王子と魔法の剣・・・黒猫と王子が自分にあった最高の剣を探して鍛冶屋の街へ行く

・悪魔と竜と母の日・・・竜と悪魔が母の日のプレゼントを画策する

・王子と魔法学校・・・王子が魔法学校にやってきて、生徒たちの試験に同行する

・終の寝床・・・死期を悟った老猫のポプポラが、最後の旅に出る

・・・全部面白かったです。

 

「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」の魅力。なにこの世界観!

第3巻なので、1巻、2巻を読んだ人はなにを今更・・と思うかもなんですが、「猫と竜 猫の英雄と魔法学校」をシリーズ初見で読んで感じた感想を書いていきます。

ポイントは以下の3点です。

・猫と魔法と竜という世界観を活かしきっている!

・ワードまで猫仕様!気合入ってる猫目線!

・世界を巻き込まない!静かでささやかなストーリー

ちょっと意味不明だと思うので、それぞれ解説します。

なにその世界観!猫と魔法と竜という発想よ

まず一つ目は世界観です。

この物語では、竜の卵が産み落とされたところに、偶然猫の巣が作られ、猫として育てられた竜と、兄弟として育った猫の子孫たちが共存しているというのがコンセプトとなっています。

で、竜がいるので当然魔法とかもあるんですが、この世界観が独特なんです。

例えば、人間は綿密な術式や詠唱を用いる緻密で重厚広大な人間の魔法を使い、猫は直感的で素早い猫の魔法を使う、というように種族差が明確

さらには森の覇者であるクマも6本足で火を吹いたりと、世界観全体のインフレ具合がいい感じに調整されています。

こんなん猫と竜っていう組み合わせの設定だよりだな!と思ってたら、すごい世界観が作り込まれてて、ビビります

キャラクターとか種族まとめました↓

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ワードまで猫仕様!気合入ってる!

2つ目のポイントは、猫愛です。

この物語の特徴として、実は猫以外にも犬とかもいて猫だけに特化した世界観ではないんですが、その中で敢えて猫に焦点を当てました、という感じがあります。

で、この猫への焦点の当て方が徹底してて、例えば、「頭数が必要」とかの表現が、猫が喋る場合には、「猫数が必要」とかにいちいち変換されているんです。

例えば以下のような表現があります。

・酒⇨マタタビ
例:マタタビもいける口

・手を借りる⇨前足を借りる
例:○○親分の前足を借りるとしよう

・助っ人⇨助っ猫

都会育ちで猫じゃらしを見たことがなかった猫が、旅行で初めて森の猫じゃらしを見て、無我夢中でパンチを繰り出して、結局森に移住を決めた話とか、そんな感じの猫目線の世界観の完成度が高いです。

世界を巻き込まない!静かに進むストーリー

3つ目はプロットというか、ストーリーの進み方のさりげなさが個人的には気に入っています。

この猫と竜シリーズは、基本的にはラノベ調で、ちょっとした冒険や事件を解決して終わり、みたいな短編集なんですが、世界観としてちょっと切ない雰囲気が漂っているのが特徴です。

オチが悲しいとかではないんですが、風景として全体に風が流れているような、カントリー調の音楽がバックで流れているような、そんな感じのサラサラとした世界観があるんです。

魔物には魔物の生活や常識があり、人間には人間の常識がある、みたいな一歩引いた視点から全体を俯瞰しつつ、再び猫や人間や竜に焦点を当てていきます。

なので、独特な世界観ながらも万人受けしそうな間受けの広さがあって、読むと世界観が広がるようなそんな効果もある小説で、勉強になりました。

終わりに

ここまで猫と竜第3巻猫の英雄と魔法学校について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

最近読んだ小説の中で、個人的にはかなり当たりだった作品です。

(自分は第3巻から読んだので、巻き戻って第1巻、2巻を買い求めているところ)

ちょっと変わったファンタジーを軽く読みたい人には絶好の作品です。

ぜひ読んでみてください。

ではまた。良い読書ライフを!

第1巻↓

第2巻↓

 

第3巻↓

動画も作りました!

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