自営業の老後対策・税金対策がわかる本

自営業の老後対策・税金対策がわかる本

ちょっと前からそこそこ気になっていた『自営業の老後』という本を読みました。

本書ではイラストレーターを自営業で営む著者が、50代前になってガクッと仕事が減ったことをきっかけに、自営業の賢い老後対策を考えていくという内容です。

自営業ならではの法則、稼げるときに稼げ!とか、お得な年金の組み方とか、ローンの組み方のコツとかについて解説されています。

本書の特徴としては、著者自身がイラストレーターであることもあり漫画形式でわかりやすく書かれていることと、同じく自営業の人のインタビューが豊富であること。自営業は会社の後ろ盾がない分、自分自身の計画性が重要なのだと学びました。

では、以下に本書で面白いと思った内容をまとめていきます。

仕事のない自営業は無職と同じ

自営業と会社員の最大の違いは、会社員には定年があるが自営業には定年がないことです。

一度流れを掴んでしまえば、70代になっても80代になっても、細々と稼ぐことはそんなに難しくはありません。

自営業のメリットである定年がないことですが、逆に定年前でも仕事がこなくなれば廃業というきびしさもあります。

著者は「仕事のない自営業は無職と同じ」と言っており、どんな仕事も断らずに引き受けてきたそうです。

また、自営業は景気の影響を受けることも多いので、稼げるときに荒稼ぎしたら、それを貯蓄に回したり、払っていなかった年金の支払いに充てるのがいいとのことです。

国民年金は、平均まで生きれば払い得になる可能性が高い。

年金には国民年金と厚生年金があるが、国民年金は払っておくと得だという。

なぜかというと、支払期間に期限がないため。

40年支払った場合、65歳から受給すると10年ちょいで元が取れるのだそうです。

逆に企業年金は払い損になる可能性が高いとのこと。

まあ会社員なら避けようはないですが…

本書では、自営業の年金の払い方(いままで払ってなかった人)とか、ローンの組み方、家の買い方などについても書かれています。

ローンは収入より将来の安定が重視

自営業のローンは今たくさん稼いでいるからと行って通るというものではない。

特にイラストレーターやカメラマンなどは今後も稼げる人なのかどうかわからず審査が通りにくい。

コツは、頭金を増やすことと所得を抑えすぎないこと。

経費を増やして収入を少なくして節税するのが自営業の基本だが、やりすぎると銀行からはまったく稼げてない人に見えてしまう。

これを避けるために、ローンを借りたいときは過度な節税は避けるほうが無難。

また、夫婦が入籍しているかどうか、とか銀行の種類などによっても通りやすさが変わるのでめげずに色々みるとよいとのこと。

著者の友人の場合は、ちょうどつぶれかけの銀行がヤケ貸しをしているタイミングに当たって審査を通った例もあるそうです。

終わりに

本書は、自営業のというタイトルですが、アウトローな感じではなくむしろファイナンスプランナーがきっちり書いたような丁寧な内容です。

自営業だけど老後が不安という人は一度読んでみてはいかがでしょうか。