副業

仮想通貨とブロックチェーンとFintechの本を数冊読んでわかったこと

巷で騒がれている仮想通貨について、さすがに知らないままではいられないのかなと思って、週末で三冊か読んでみました。

そもそもブロックチェーンとビットコインと仮想通貨、そしてFintechの違いがわかっていなかったのですが、1冊読むごとに少しずつ分かってきました。

国家が国債で破綻したら仮想通貨しか使えなくなるなどの話もあって、それは一大事だと思いました。
投機用のものではなかったんですね。

以下に読んだ本と内容、わかったことをまとめました。

1冊目:仮想通貨革命

仮想通貨の原理やメリットについて知ることができました。順を追って説明してくれていて比較的分かりやすい本です。


Amazon:仮想通貨革命—ビットコインは始まりにすぎない
楽天:仮想通貨革命ビットコインは始まりにすぎない【電子書籍】[ 野口悠紀雄 ]

ビットコインの特徴

・ビットコインに中央銀行の管理がない
・金などの物的資産の裏付けがない

のが特徴。これを持って信用できないとする人もいるが、17世紀までは中央銀行の管理はなかったので、取り立てて目くじらを立てるなと著者は言う。

ブロックチェーンがビットコインの中核概念

ビットコインの中心概念は、ブロックチェーンと呼ばれる取引の記録。一元管理されてはおらず公開されており、多数のコンピュータからなるネットワークが全体として維持している。

ブロックチェーンにはビットコインの過去の取引が全て記録されており、ビットコイン取引の偽造貨幣や二重取引、改ざんができないというのが中核的アイデア。

ビットコインのメリット

メリットは送金コストの安さ。現金では先進国でも送金額の2〜3%がとられるが、仮想通貨ならほぼゼロ。これにより100円以下のコンテンツへの課金ができるようになる可能性あり。

2014年にビットコイン崩壊のニュースが流れたが、実際には取引所の1つが取引を停止しただけで過熱報道だった。本当に破綻があるとすれば、中核となるブロックチェーンが攻撃を受けて崩壊した時だろう。

ビットコインの方針方法

ビットコインのやり取りでは、以下三段階が必要。

・電子署名を用いてビットコインを送ること
・取引をP2Pネットワークで維持するブロックチェーンに記録すること
・ブロックチェーン改ざん防止のため、プルーフオブワークの計算を課すこと

新しいのは3つ目の概念だという。プルーフオブワークについては後述しますが、簡単に言うと面倒な作業のこと。

ビットコインのリスク分散方法

ハッカーの攻撃などでPCに保存していた秘密鍵が盗まれるとそれに対応したビットコインが使えなくなるので、ペーパーウォレット(紙の財布)が推奨されている。要はオフラインバックアップ。

ビットコインは送金手段なので、そもそも多額の残高を長期保有するのが間違い。

ブロックチェーンから持ち主特定は困難。ハッシュなので毎回鍵が変わるため。ネットワーク分析などで特定する手段もあるとのこと。

ナンスを解読することをマイニングという

約10分ごとにビットコイン取引がまとめられブロックとなる。この取引は暗号化され、ハッシュを説いた先にある正解の値のことをナンスという。

正しいナンスをはじめに見出したコンピュータがブロックをネットワークに放送する権利を得て、タイムスタンプが押される。

ナンスの解読は効率的なアルゴリズムは存在せず、総当たり式で行うしかない。このように膨大な労力をかけねばならぬ作業をプルーフオブワークという。改ざんしようと思うと、これまでのブロックの取引の分もナンスを見つけねばならずブロックの更新に追いつけない。悪事が効率よくなくすることで改ざんを防ぐ、これがビットコインアイデアの中核だ。

ナンスを見つけるのに、平均10分かかるように目標値が設定されており、その値はコンピュータの性能増加を見越して2週間ごとに変更される。

2冊目:フィンテック 金融革命の全貌

「半沢直樹の父親はフィンテックがあればAmazonから金を借りて生きられた」という話から始める1冊。

ビットコインの項目は気合入ってるけど、あとはとってつけたような印象は拭えない。Fintechに関しては、なんかそれっぽいことを言ってるが、どの企業がパイオニアかくらいしか結局よく分からなかった。
ビットコインとブロックチェーンを知りたい人にはオススメです。


Amazon:決定版 FinTech―金融革命の全貌
楽天:決定版 FinTech金融革命の全貌【電子書籍】[ 加藤洋輝 ]

bitcoinとBitcoin

bitcoinは仮想通貨のビットコインを大文字のBitcoinは、ブロックチェーンの仕組みを表す。
ビットコインは最初に開発された仮想通貨であり、ビットコイン以外の仮想通貨はアルトコインと呼ばれる。

マイニングの報酬があるうちは安泰

ブロックチェーンの容量はもはや一個人に太刀打ちできる量ではない。なので参加できる業者が、参加できないユーザーに変わって取引するのがウォレットサービス。

マイニングの報酬は、新たに発行されるビットコインと、ビットコイン送信者が払った送金手数料。
ビットコインは、21万ブロックごとに半減していくようにプログラミングされており、2100万が上限。

この上限に達すると、新たにブロックが作られなくなり、マイニングの報酬はビットコイン送信者が払った送金手数料だけになる。送金手数料だけでは割に合わないため参加者がいなくなるのではという見方もある。

全員がマイニングをやめれば、理論上仮想通貨のネットワークは破綻する。

不正書き込みには51%アタックが必要

ビットコインのプログラムは一番長いブロックチェーンを正しいブロックチェーンとする。なので、ネットワーク全体の採掘速度の51%を支配すれば理論上は不正リクエストを承認でき、偽の仮想通貨送信が可能。

ビットコインは相場変動により通貨にはなりえない

ビットコインによる決済は、10分待たねばならないが待ってられないので代行企業がいる。しかし、月末くらいになると結構相場が変動していたりして困る。

仮想通貨が日本でイメージが悪いわけ

マウントゴックスは日本でたまたま開業していて、たまたま日本で破綻したので日本での仮想通貨のイメージは悪い。

3冊目:フィンテックが変える!

こっちはちゃんとフィンテックの本です。

銀行強盗が失業する日として、銀行に押し入ったがその銀行では現金を取り扱っておらず何も盗めないという近未来の話から始まります。


Amazon:FinTechが変える! 金融×テクノロジーが生み出す新たなビジネス
楽天:FinTechが変える! 金融×テクノロジーが生み出す新たなビジネス [ 小林啓倫 ]

ケニアのエムペサ

ケニアでは、個人間で携帯1つで送金できるエムペサというサービスが流行しており、友人同士のサッカーの賭けとかも携帯一つでエムペサ払いができるという。

エムペサの使い方は、まず携帯のSIMと結びつけたアカウントを発行。SIMと携帯番号で銀行口座のような役割になる。

次にエージェントのもとに手持ちのお金をデポジットして電子マネーを得る。デポジット以上に電子マネーは発行できない。この電子マネーは好きに送金できる。手数料は2%程度。

出稼ぎ労働者の送金に利用。バーチャル金庫としても利用される。

電子マネーは汚職に強い

アフガニスタンで警察官への給料支払いをエムパイサにすると手取りが増えたという。途中のピンハネができなくなったから。

学生支援のフィンテック事例:ソフィの奨学金

フィンテックの実例として、学生に有利な奨学金を提供したソフィなどがある。有名大学卒などで優良と判断されると、これまで他から借りていた奨学金を一括返済し、ソフィからの借入となる。このローンの資金はOBから。学生は一人当たり120万円得するという。

4冊目:ブロックチェーンの衝撃

かなり詳しい一冊です。初めは優しいけど、だんだん内容が深くなる。
急に深くなるプールみたいです。溺れないように注意が必要。


Amazon:ブロックチェーンの衝撃
楽天:ブロックチェーンの衝撃ビットコイン【電子書籍】[ ビットバンク株式会社&『ブロックチェーンの衝撃』編集委員会 ]

ビットコインの現状と可能性

・マイクロペイメント用の通貨としてビットコインは適している。
・新しい金融サービスのことをフィンテックという。
・ビットコインの料金体系では小学送金のコストは高く付くので、いくつかをまとめて送る。
・国際的な出稼ぎ労働者にとって有用。
・ブロックチェーンは、全てのネットショップを自動化し、有価証券や不動産帳簿のやり取りを行える可能性もある。
・ブロックチェーンはトランジションの確定時間に厳密さが求められる利用には向かない。

ブロックチェーンの3つの問題

・国家のシステムを脅かす。日銀とかいらなくなる。
・税の徴収。仮想通貨は匿名性があり徴税が困難。
・キャピタルフライト(資本逃避)。国民が自国通貨に見切りをつけてドルなどに変えてしまうリスクがある。

ビットコインには上限があるが、すでに600以上の仮想通貨が出ている。他のコインへの移行が可能であるため上限に達してしまうというスケジュールの問題は致命的ではない。

 ブロックチェーンが革新的なわけ。

信頼を前提としないネットワークでのビザンチン将軍問題(合意を正しいものとして保証できるかどうか)の解決が大きいとのこと。

ナンスを解決した人が勝ち、という誰が勝つかわからないルールで、かつ最も長いブロックチェーンが正しいという天文学的に改ざん不可な整合性により、誰もブロックチェーンに恣意的な影響を与えられないという点が最も革新的。

まとめ

ブロックチェーンや仮想通貨自体は特に怪しげでないことは何となくわかりました。
ただ、改ざん不可のところとか、上限に達したときどうなるのか、は本当のところどうななのかはよくわからなかったです。

国家が国債で破綻したとき、仮想通貨への逃避が始まるという説はちょっとありそうで怖いなと思いました。


マンガでわかるビットコインと仮想通貨 [ 三原 弘之 ]