科学

文系と理系の融合本『科学でツッコむ日本の歴史』

歴史は文系、科学は理系という常識を覆した本。

それがこちらの1冊『科学でツッコむ日本の歴史』です。

内容としては、秀吉の中国大返しとか、忍者の水蜘蛛とか、真剣白刃取りみたいなものをそれぞれ科学していくというもの。

結構面白かったので感想というか、本書を読んで学んだ内容をまとめていきます。

秀吉の中国大返しは石田三成の食糧確保がファインプレー

織田信長が明智光秀に撃たれたとの情報を受け、一日で毛利家と和解し、2万人を200kmを一週間で移動させて光秀を撃った秀吉の中国大返し。

「なんてスピードなんだ!?」

みたいなイメージが強いこの中国大返しですが、実は1日8時間移動で換算すると時速3kmとスピード自体はそんなに早くはないそうです。

ただ、すごいのは2万人の食糧を確保した上でそれを持って移動したということ。

2万人分の兵糧を一晩で持ち運べる状態にして用意し、進軍の準備を整える。かなりすごいです。

そして、これは秀吉の部下、明智光秀のファインプレーだと言います。

関ヶ原の戦いでは味方に裏切られて家康に敗北した石田三成ですが、裏方仕事のそつなさはさすが!

…調整や事務作業が得意な感じで、仕事できる系ビジネスマンみたいな感じなので、石田三成は中間管理職向きなのかもですね。

 

奇襲の科学!最適な日付と時間は決まっている?

毛利元就の厳島の戦いと明智光秀の本能寺の変は、ともに奇襲が成功した例ですが、じつは奇襲日時がほぼ同じだと言います。

どちらも旧暦の10月1日、6月2日と月初で、時刻は「卯の刻」(朝4時半)。

なぜなのか?

これは旧暦が太陰暦であることに関係しています。

というのも、旧暦の月初は新月。月がなく、真っ暗なので奇襲に適するというわけなんだそうです。

…へー

警戒されやすい新月を狙うか、敢えて新月を外すか、みたいな読み合いがありそうですね。

で、なんで卯の刻なのかというと、このくらいの時間にならないと暗すぎて敵と味方の区別がつかないから。
真っ暗闇なうちに敵に近づき、敵と味方がギリギリ見分けられる卯の刻になったら攻撃開始!というのが定石なのだそうです。

…へー

 

忍者の水蜘蛛は浮き輪

漫画などでは足につけるものと思われていた忍者のアイテム水蜘蛛。

ただ、あれを両足につけても15kgくらいしか支えられないそうです。

じゃあどうしてたのか?というと、浮き輪として使っていたとのこと。

…たしかに直径60cmのドーナツ状のものといったら浮き輪ですね。忍者を過信したが故のミス(笑)

 

遠近法マジックでさらに高く見せる五重塔

法隆寺の五重の塔が2階以降はすべて吹き抜けで、実際は1階しか使えないという話は有名ですが、上に行くほど徐々に屋根を小さくしている意味については初耳でした。

これは地上から見上げたときに、上に行くほど小さくなっていると、遠近法により「頂上は果てしなく遠い」と目の錯覚を起こす効果を狙っているそうです。

…なるほど

 

一ノ谷の戦いの逆落としは可能だったのか?

源平の戦いの1つ一ノ谷の戦いでは、馬で急斜面を降りて奇襲をかけた源氏が勝利したとされています。

「鹿がいけるから馬もいけるんじゃね?」

という雑な読みを成功させた源義経ですが、現在のサラブレッドの馬ではまず無理だと言います。

というのも、馬は足の指が1本でバランスを取りづらいため。(鹿は足の指が4本のタイプ)

ただ、当時の馬は今の馬とは違って鹿に近いタイプなのでは?という説もあり詳しい話はわかっていないとのこと。

…とりあえず、今の馬で「義経ができたんだから行けんじゃね?」と急斜面を降りていくのはやめたほうがいいということだけ分かりました笑

 

徳川家の最新テクノロジー『地震の間』

5代将軍徳川綱吉の寝室近くには地震の間と呼ばれる避難場所が設置。

その地震の間は、地面に土台を固定せず地面が揺れても建物が滑るだけにしたり、屋根を軽くして上から物が落ちてきても怪我をしないように網などで安全対策をする、などの工夫あり。

現代の最新技術にも通ずるものがある江戸時代のテクノロジーだといいます。

終わりに

こんな感じで歴史上のエピソードとか文化を科学的に説明をつけていこうという本となっているので、文系の人も理系の人も楽しめるかと思います。

あれ、これ実際どうなんだろう?

と思う歴史エピソードがある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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