雑談

「教師は探偵ではありません」by世界で一番かわいそうな私たち

「教師は探偵ではありません」

この言葉は綾崎隼さんの著作『世界でいちばんかわいそうな私たち』の1節です。

「教師は探偵ではありません。それほど単純な話ではないんです。」

と続くこの言葉の意味をはたして現代の教師たちはわかっているだろうか?

個人的な感想では、教師の中には犯人を見つけたらそれで終わり!という探偵や、怪しい容疑者をシバいて終わり!というような対応をする人もたまにはいるかなと思います。

そこえ今日は探偵と教師の違いについてみていきましょう。

教師は探偵ではないとはどういうことか。

「教師は探偵ではありません。それほど単純ではないんです」

この言葉は、どういった意味を指すのでしょうか。

例えばクラスで生徒の一人の持ち物がなくなる。

そんなときの対応で、教師が探偵だとしたら、犯人を見つけて糾弾すれば終わりです。

ただ、教室で生徒を教えて成長させるという目的に則して考えたときに、それをすればいいかといえば必ずしもそうでない場合もあります。

「ただ犯人を見つければいいだけでなく、犯人を見つけることができるだけの推理力は前提として、その上でどのアクションを選ぶか、という点まで考えないといけないのが教師である」というのが、「教師は探偵ではありません」という言葉の意味になります。

具体的な例を一つ上げるとしたら、ある生徒の家が非常に貧しくて給食費をぬすんだ場合、その生徒を糾弾して終わりかというとそれが必ずしも最善ではない、とかそういう話です。

レベル別教師の対応の違い(取り調べ→推理→教師)

ちょっと抽象的な定義になってしまってよくわからないかなと思うので、続いて、探偵かどうか、という視点で教師の対応をレベル別に分類してみました。

超低レベル、低レベル、中レベル、高レベルと分けていて
ケースとしては、クラスでものがなくなった場合を想定しています。

超低レベルな教師の対応:尋問

「この中に犯人がいるのはわかっているんだぞ!誰か名乗り出るまで帰らせないからな」

これは下策ですね。もはや探偵ですらない。恐喝気味の取り調べをする悪い警察みたいな感じです。これでは教師とは到底呼べません。

やや低レベルな教師の対応:民意での決めつけ

「みんなの話を総合して考えるとあなたが犯人です。謝りなさい」

多少の聞き込みを行っている点で、全員残して名乗り出させるよりはよいですが、これもただのまとめ役です。

証拠不十分のまま犯人を断定しては、探偵としても無能で、教師としてはまだまだであるといえます。

中レベル教師の対応:名推理

「監視カメラの映像と全員のアリバイ、動機などを考えると犯人はあなたです。なぜやったのかを告白しなさい」

というように根拠のある理由により犯人を断定する、これは探偵としては有能です。

しっかりと推理を行い、正しい犯人に行き着いています。

名探偵となれる素質を持った先生ですが、教師としてはまだ不十分です。

高レベルな教師の対応:最適なソリューションを提案する

「犯人はわかっている。その上で糾弾すべきなのか、そうでないのか。どうするのが最善なのかを考えて判断する」

これが教師です。

とはいえ、教師になるには犯人を見つけた後具体的にどうするのがよいの?
と思うかもですが、これは個々の案件によります。
ただ一つの答えはないです。

グッドチョイス(よい選択)の一例を知りたいという人は本書『世界でいちばんかわいそうな私たち』を読むと、教師としての一流二流の違いを知ることができます、

ぜひ読んでみてください。

終わりに

ここまで「教師は探偵ではありません。」という言葉を元に教師と探偵の違いについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

あれ、この人、教師じゃなくて探偵じゃね?

というような教師に当たることもあるかと思いますが、そんなときは教師ではなかったんだな!と広い心をもって対応するようにするとよいです。

これは個人的なテクニックですが、どうしても嫌いな人がいる場合は同等か目上の人としてでなく、かわいそうな人として一つ下に評価を落とすと、何か許せることが多いです。

(同い年だと思うと許せないとしても、幼稚園生が同じわがままを言っていてもなんか許せるみたいな理論)

教師と探偵の違いをもっと知りたい人は『世界でいちばんかわいそうな私たち』を読んでみるのもおすすめです。

三部作で現在第2巻まで刊行中。