下町ロケットヤタガラス無料お試し版に見るマーケティング戦略の流れ

下町ロケットヤタガラス無料お試し版に見るマーケティング戦略の流れ

池井戸潤の人気シリーズ『下町ロケット』の最新刊が発売されましたね。

第4巻となる『下町ロケット ヤタガラス』では、前作の『ゴースト』で決着がつかなかった戦いの回収編。かなりスピーディーで爽快な展開らしいです。

今日紹介したい内容は、ヤタガラスそのものではなく、そのマーケティング戦略の話となります。

この下町ロケットシリーズは、「うわーずるいわー」と思う戦略とか、「これはうまいなー」と思う戦略が色々と使われています。

それを紹介していきたいと思います。

下町ロケットゴーストの「続きは後編」でスタイル

まずこれはズルいなー(うまいなー)と思ったのは、第3巻『下町ロケットゴースト』の売り方。

これまで池井戸潤さんの作品は、シリーズものであっても1巻ごとに、そのプロジェクトというか、話はいちおう完結するのが主でした。

下町ロケットもその流れに沿っており、第1巻:『下町ロケット』、第2巻『下町ロケット2ガウディ計画』はきっちりその巻内で話が完結します。

なので第3巻の『下町ロケットゴースト』も当然そうだろうな、と思っていたところ、これはその巻内で話が完結しません

「そんなんされたら後半読みたくなってしまうやん!」

とマーケティング上手いなーと思うとともに、

「上下巻で完結ならちゃんと上下とか書いてや!」

という騙された感もありました。

実際、第3巻を買う人というのはすでにシリーズのファンなので、まあどちらにせよ第4巻も買う人が多いかと思いますが、もしお小遣いギリギリで本を買いに来た学生とかが、完結するには後編も買わねばならないとなったら今後の金銭戦略にダメージが残る可能性もありそうです。

後半のゆるやかな展開からの後半の怒涛の反撃!というスタイルが売りな池井戸潤作品で、突如上下巻分けをするのは、上手いけどズルイなと思いました

 

下町ロケットヤタガラスの無料特別版

このシリーズでもう一つすごいなと思ったのは、第4巻『下町ロケットヤタガラス』において、発売日前に『期間限定お試し特別版』をAmazonで発売していることです。

Kindle価格は0円で、第1章が読み放題というこの企画。

発売が待ち遠しい人のテンションを上げるとともに、オンラインショップで立ち読みができないという弱点を補っており、かなり効果的だなと思いました。

新刊発売前の思い出しフェイズとしても有効ですね。

そもそも第1章を読んだら、まあ第2章以降も読みたくなってしまうやん!

うまいわー


Amazon:期間限定お試し特別版 下町ロケット ヤタガラス

終わりに:ドラマも2018年10月スタート

本編が第4巻のヤタガラスで話が完結となった一方で、さらに2018年の10月からはドラマもスタートします。

まずは第1巻の内容を映像化ということですが、ドラマから入って原作、原作から入ってドラマも見る、というように相乗効果を生み出していけそうですね。

こんな感じで、下町ロケットシリーズは、けっこうマーケティング的に先進的だな、と思いました。

話も面白いので、出版社側も気合が入っているのかもですね。

今後ますます話題性がある作品になること間違いなしなので、まだ読んでいない人はこの機会にシリーズを読破してみてはいかがでしょうか。

第1巻↓

 

最新刊↓