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太宰治の読む順番!初心者におすすめな作品はこれだ!

本記事では太宰治の読む順番を紹介します。

国語の教科書などで一度は目にしたことがあるかと思います。

近代の文豪の中では比較的読みやすい作品が多く、古典を初めて読む人にもおすすめの作家です。

ただ、いろんな作品があるので、初心者におすすめな作品を本記事でマスターしましょう。

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太宰治とはどんな作家?魅力と作風を解説

太宰治は人間の弱い部分を含め、さまざまな感情をありのまま表現しているところが魅力の一つです。

退廃的なのに欲望に溢れ、破滅的なのに想像的。

田舎の名家に生まれたせいか、そういった矛盾に満ちたところが太宰の作風と言えるでしょう。

「人間失格」のような破滅的な作品もあれば、「津軽」や「女生徒」など落ち着いた作品もあります。

書いた年代により作品の特徴が違うので、さまざまな側面を楽しむことができます。

プライベートでは数々の女性とのロマンスがありつつ、酒に溺れていたことでも知られています。

 

太宰治の読む順番!初心者におすすめな作品まとめ

太宰治を初めて読む人におすすめの作品を10冊紹介します。

  • 『走れメロス』(教科書でおなじみ!)
  • 『人間失格』(代表作)
  • 『富嶽百景』(短編小説で読みやすい+教科書)
  • 『斜陽』(作中の誰かに共感できる!)
  • 『ヴィヨンの妻』(晩年の名作!)
  • 『津軽』(青森が舞台)
  • 『女生徒』(ワールド全開・短編)
  • 『グッド・バイ』(未完の名作)
  • 『晩年』(晩年と言いつつ最初の作品集)
  • 『お伽草紙』(昔話をアレンジ)

好きなのから行きましょう。

それぞれ見ていきます!

走れメロス

まずは「走れメロス」です。長きに渡り教科書にも載った小説。

軽快な文章で読みやすく、友情を描いた作品です。

戦中の作品の中で一番健全な作品だと思うのでイチオシです。

人間失格

次に太宰治の代表作とも言うべき「人間失格」です。

何人のも女性と浮名を流し、自殺未遂を繰り返すという太宰治自身の半生が物語になっています。

読んでいて色んな気持ちにさせられるので、読んでいて世界観に魅了されます。

この作品に面白みを感じなければ他の作品を読んでもきっと面白くない、

そんな太宰の神髄が詰まったような作品です。

2019年に小栗旬さん主演で映画にもなりました。

 

富嶽百景

続いては「富嶽百景」で短編小説で、こちらも教科書に掲載されている作品です。

この作品を執筆したころ太宰治は結婚を控えているせいか、

やや暗い「人間失格」に比べると、主人公の精神的な成長を描いた健康的な作品になっています。

さまざまな角度からの富士の描写、月見草との対比は非常に鮮烈で、

風景が目に浮かぶようです。冒頭の入り方、時間の移ろい、複数の女性の描き分け、

自分の縁談と花嫁行列など、感覚的に書いているように見えて、

かなり知的に緻密に、論理的に構築されているのがわかります。

石原美知子との結婚をモチーフにしていますが、

現実の出来事をここまでの短編小説に仕立て上げたのは太宰の才能です。

斜陽

「斜陽」は 戦後の没落した貴族の家庭模様が描かれており、主人公である姉の強さに惹かれます。

また、弟の周囲との違いや関わり方、プライドなどの内面の悩みが読んでいてとても響いてきます。

母親、姉、弟の三者三様の滅び方、生き方が面白く描写されている作品です。

作中の登場人物の誰にも共感する部分があって、

初めて読んだ時、これは素晴らしい作品だと思いました。

ヴィヨンの妻

富嶽百景と同様、短編小説で太宰治の晩年の作品です。

ヴィヨンは15世紀のフランスの詩人で女性とお酒に溺れる遊び人で

小説に出てくる夫も同じような遊び人であることから「ヴィヨンの妻」というタイトルをつけたそうです。

また小説に出てくる主人公である奥様は太宰治の正妻がモデルと言われています。

そんな破天荒な夫を持った妻の心の移り変わりや夫婦の微妙な心の動きに注目し

読み進めると楽しめると思います。

津軽

太宰治が生まれた地である青森県を舞台にした自伝的小説です。

やや暗い作品が多い印象の太宰治ですが、この「津軽」ではありのままの太宰治が表れとている、そんな作品です。

ラストシーンがとても印象的でした。

青森を旅行する機会があればお供にして電車に揺られながら読んだら臨場感があって良いと思います。

女生徒

「女生徒」は短編小説ですがまさに太宰治ワールド全開の作品です。

女性の語り口で少女の心理が絶妙に描かれています。

読み終わった後は爽快感と共感する気持ちになりました。

親しみやすく読みやすいので初心者におすすめな1冊です。

グッド・バイ

「グッド・バイ」は未完のままで終わった遺作です。

太宰特有のユーモアと退廃がいい感じに混交していて人間の光と影を敏感に捉えている小説です。

また結末を想像するのも楽しみのひとつです。

晩年

太宰治の最初の作品集です。

寓話から、私小説まで、多様な技法を用いた作品が収録されています。

処女作でありながら一つ一つが心に響き、太宰治の人となりがよくわかる内容となっています。

時間が経つとまた読みたい一冊です。

お伽草紙

おとぎ話の短編集を、太宰の解釈で、味わい深く書かれています。

中でも「清貧譚」と「浦島さん」も男女の心の機微を美しく描いているラブストーリーです。

これまで太宰の作品を読んで「暗いな」と感じた方はこの本を読むと太宰に対する印象が変わるかもしれません。

また年を重ねてから読むとより一層心に染み入ります。

 

太宰治と似た作家+作品のおすすめ

似た作家としては以下が挙げられています。

井伏鱒二

井伏鱒二は25年に渡り太宰治の師匠でした。

井伏は太宰をかわいがっており、太宰治が亡くなった時、自分の子供が死んでも

泣かなかった井伏が、声を上げて泣いたというエピソードがあるほど。

そんな井伏鱒二の作品でおすすめは「山椒魚」です。

短編でありながら味わい深い一冊です。

又吉直樹

自他ともに認める太宰治が大好きなお笑い芸人の又吉直樹。

彼は太宰のファンで、影響されている部分が大きいです。

そんな又吉直樹は2015年に小説「火花」で芥川賞を受賞。

賞を取った「火花」はもちろんおすすめですが、又吉初の恋愛小説「劇場」もおすすめです。

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