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【シュールで愉快な社会派コメディ】「遊びの時間は終らない」のレビュー

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ディスカヴァリー・トゥエンティワンさんから献本をいただきました!

2冊もらったんですが、今日はその中の1冊「遊びの時間は終らない」を早速読んでみたので、紹介していきます。

たkる
たkる
献本でもらった!めっちゃ嬉しい!遊びの時間の始まりだ!

では「遊びの時間は終らない」のレビューを始めていきます。

動画版も作りました↓

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「遊びの時間は終らない」は表題作を含む短編集4編

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まずは「遊びの時間は終らない」の構成について簡単に紹介していきます。

「遊びの時間は終らない」は35年前に発表された幻の傑作を表題作に、そのオマージュで三人の作家がショートショートを書いた短編集

テイストとしては、社会派事件が起こる⇨予想外の展開⇨喜劇にという流れで、勉強になる+楽しい!というコンボが魅力となっています。

収録作は以下の4つ。

では以下で本書に収録された4編を紹介していきます。

生きる時間は終らない

脚本をかけなくなった脚本家の隆が、恋人の美波とともに樹海を訪れる。するとそこで首吊り死体を見つけてしまう

で、慌てて死体の足元にあったバッグを持ち帰ってしまい興味本位でそのバッグの持ち主の家を訪れてみると、そこで見知らぬ死体を発見してしまう・・・

というストーリー。自殺をテーマにしているものの、悲壮感のある感じではなく喜劇系!

後半で人物が繋がりだしてすごい面白くなります

・・・あんまり書くとネタバレになってしまうのですが、一言で言うと「その発想はなかったわ感が高かった」です。

遊びの時間は終わっても

大手企業のSEをしている若手エンジニアが取引先と自社の部長に板挟みになりつつ、裏では炎上アカウントの特定活動に参画

残飯あさりで炎上したぎゅー子が近所に住んでいることを知り、住所を特定し、現場にスネーク(潜入)した主人公は、そこで予想外の展開に巻き込まれる・・・

というストーリー。

・・・特定厨の解析のやり方などに付いても知ることができ、社会派小説としても普通に面白い

遊びの時間が凍りつく

ロシアの宇宙センターに出張した会社員が、蚤の市でエスキモーからタイルを購入する。するとその日の夜、見知らぬ女性からそのタイルを3倍の値段で売って欲しいと懇願され、取引に応じる

後日、同じ場所でタイルを3枚買っていた男性が現金がなくて困っており、それをタイルと引き換えに買い取ってあげることに(女性にタイルをあげた売上金を使用)。

そして3枚のタイルを持って帰国しようとすると、空港で捕まる

理由を聞いてみると・・

というストーリー。

・・・詐欺の手口が巧妙すぎて怖いー

遊びの時間は終らない

銀行強盗が入った場合の演習を警察で実施するも、犯人役の男が融通のきかない変わり者で、周到すぎる準備により警察側は威信をかけた戦いを強いられる!

というストーリー。

・・・警察側の手の内を読んでの心理戦が超面白いです!

睡眠薬入りの食事が届くことを警戒して、人質の乳幼児も食べられる薄味のうどんを頼んだり、自分と人質をすり替えて出頭させ、誤射をねらったり

銀行側は評価の失墜を懸念して中止の判断ができず・・・という展開です。

・・・これやってみたい!

「遊びの時間は終らない」全体を通しての感想

社会派事件をコメディにするという手法でみんなが書いた作品集です。テーマが統一感あって表題作へのリスペクトが感じられるのがいい!

そして、炎上しがちな現代社会で、風刺が効いててむっちゃ面白い!

表題作は35年前に発表されたとのことですが、全然色褪せないです。

他はわりかし新しめなテーマになっています。

という感じで、めっちゃ面白いし、頭が柔らかくなる1冊

ぜひ読んでみてください!

たkる
たkる
ちなみに表題作の「遊びの時間は終らない」は映画化もされておりU-NEXTとかで見られます。

※本ページの内容は2020/10/28現在のものです。最新の情報は上記サイト内で確認ください。

韓国の人気劇作家によるリメイクもあり↓

 

発売日は2019年12月22日とのこと。でももうレビューしても別にいいよ(そもそもレビューするかどうかも含めて任せた)って言われたので書きました。

そんな感じ!おすすめ。

ではまた、良い読書ライフを!

◆社会派コメディのおすすめシリーズ↓

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シリーズ本をまとめる本好き
たkる
たkると申します。大学生のとき読書に目覚めてそれからは年100~300冊くらい読んでます。 読書傾向は乱読で、本を買っては読み、読んでは書き、を繰り返しています。 本サイトではシリーズものの小説や読書グッズのおすすめをメインに紹介していきますのでよろしくお願いいたします。
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