動物園にいる動物の飼い方の本

動物園にいる動物の飼い方の本

動物園で見かける珍しい動物たちを見ると、あれどうやって飼っているんだろう、というのが気になってしまいます。

そこで、ホッキョクグマ、キリン、ペンギンなど動物園で見かける動物を飼う場合の必要条件を書いた本『もしもあの動物と暮らしたら』を読んでみました。

本書では、それぞれのどうぶつの元々の生態や、動物園で飼う場合のコツ、ちょっとした雑学などについてがまとめられており、かなり面白かったです。

中には飼うのが結構大変なものも多く、それをそのまま伝えることで安易な気持ちで動物を飼うことを嗜める意味もあるそうです。

動物園の動物たちについての雑学

以下にそれぞれの動物について本書を読んで知ったことをまとめました。

完全肉食のホッキョクグマ

完全肉食のクマ。完全草食のパンダの逆ですね。皮膚は黒く、毛が白い。クマは冬眠するものも多いが、北極では海面が氷で覆われる冬の方がアザラシが取りやすいのでー50度の冬も活動。

タラの肝油は大好物で寝室に誘導したいときなどに使う。

実は黒いパンダ

非売。ペアで年1億出せばレンタルできるが、自然死以外は5000万の賠償金。パンダの皮膚は白色で毛が黒い。

元祖パンダなレア種!レッサーパンダ

一科一属一種のレアな種で、元々はパンダといえばレッサーパンダだったのが、後から見つかったジャイアントパンダにパンダの地位を奪われた。

プライドを守るライオン

ライオンの群れはプライドという。オスは3歳になると兄弟とともに群れを出る。そして年老いたオスが率いるプライドを見つけると、兄弟が協力して戦いを挑む。勝つとプライドが手に入るが、元々いたボスの幼獣は全て殺される。これは、メスの発情期が子が巣立つまで来ないためと言われている。

ライオン舌は骨に残った肉を削り取るための突起があり、顔を舐められると出血するので注意。

コンクリNGなチーター

300gで生まれ1年半で大人になる。

爪は出ししまいできないのでコンクリートはNG。2秒で時速70km、最高速度は110kmの高速生物。

なぜ地球最速のチーターの狩りの成功率が50%しかないのかというと、スタミナがないから。全力で走れるのは400mくらいが限界なので間合い80mくらいからスタートしないと失敗する。

プロレスが得意なキリン

緩やかな集団を形成し、オスには順位がある。クビを絡ませたり打ち付けたりするネッキングで順位が決まるが、あくまで儀式的なので傷つかない。キリンの動きは他のサバンナ生物も注視しており、ライオンの接近などを知る手助けとなる。草は食べず、広葉樹の葉や枝を食べる。キリンは破壊力があるので鉄筋コンクリートで飼う。

ホロホロチョウと一緒に飼うとお互い刺激になってよいらしい。

メスがリーダーのゾウ

群れのリーダーはメス。オスは単独で動く。発情期などでは、たまに家族群とオスが集まり100頭近い数になることもある。子供を中心に大人が周りを囲む陣形で進む。アフリカゾウ、マルミミゾウ、アジアゾウの3種に分かれる。

奇跡のサルといえばニホンザル

日本ではよく見かけるが、世界的に見るとかなり高緯度で生活している奇跡のサル。snow monkeyと呼ばれる。冬は猿まんじゅうと呼ばれる密集隊形をとったり、温泉入ったりする。

鉄檻に鉛が含まれているとかじって中毒を起こすことがあるので注意。

消化酵素は親から受け継ぐ!コアラ

朝と夕方だけ活動して、日中と夜は寝ている早朝薄暮型。二股の木の割れ目で腰を落ち着けてじっとしている。ユーカリの葉の消化に必要な微生物は母コアラから受け継ぐため、同じ種を食べる。ユーカリしか食べないのでユーカリの木があることが大事でこの点がオーストラリア以外の地域ではネックになっている。

輪郭をぼやかしハエを避けるシマウマの模様

オス一頭とメス数頭、子供たちという小さな群れを作るが、ヌーやキリンとともにいることも。乾季は大集団になって草地へ移動。

シマウマの縞模様の意味。

群れでいると個体ごとの輪郭が消え、大きなひとかたまりに見える。

熱を吸収すると黒と熱を反射する白の間に温度差ができ、空気の流れができるため涼しい。

睡眠病を媒介するツェツェバエは単色を好み、縞模様を嫌う。

シマウマは人に馴染まない。19世紀にヨーロッパで家畜化が進められたが断念。

キツネのもつ感染症に注意

キタキツネとホンドキツネ。青函トンネルを渡りキタキツネが本土にも侵入した様子が監視カメラで目撃された。よく懐くし犬や猫用フードで育てられる。エキノコックス症は人間やサル、ゴリラなどに害があるので注意。プラジクアンテルという駆除薬を与えるとよい。

実は大食いなモグラ

大食いで体重と同じだけ食べないと死ぬ、12時間食べないと死ぬとも言われている。ミルワームを繁殖して餌にするとよい。

終わりに

雑学的な知識が秀逸でかなり面白かったです。

動物好きな人にオススメ。


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