飴村行の粘膜シリーズの読む順番

飴村行の粘膜シリーズの読む順番

壮絶な人体破壊描写と黒い笑いで読む者の心をざわつかせると評判の、飴村行の粘膜シリーズ。

個人的には、いい意味で生理的嫌悪感を抱く小説として、夏に読みたいホラー小説としてカウントしています。

粘膜シリーズは各書で話や登場人物は独立しているので、まあ、正直どこから楽しんでも問題ないかと思います。

しかし、ときたまシリーズ内のほかの世界とつながる瞬間があるので、発行順に読むとより面白さを感じることができます・

そんな粘膜シリーズの読む順番を以下に示していきます。

1.小学生の弟を殺そうと画策する2人の兄『粘膜人間』

独特な世界観で文学界に衝撃を与えた粘膜シリーズの第一巻が『粘膜人間』です。

小学生にして、身長195cmという小学生離れした体格を持つ雷太を、2人の兄が殺そうと画策するも、直接はかなわないのであるものに依頼をかける…

本書を読んで思ったのは著者の文章力の高さ。とにかく情景が頭に浮かびあがります。グロテスクな描写もひときわ浮かび上がるので苦手な人は注意!


粘膜人間 「粘膜」シリーズ (角川ホラー文庫)

2.頭がトカゲの亜人が登場する『粘膜蜥蜴』

粘膜シリーズの第2巻。東南アジアに住む頭がトカゲのヘルビノという亜人が存在する世界観です。

とはいえ、そんな設定も消し飛ぶくらい内容が濃くて、2章の密林での冒険などはおぞましすぎて手が勝手に読み進めてしまいます。

シリーズ最高峰との呼び声も高いので、もし一冊だけ読むならこれかなとい思います。


粘膜蜥蜴 「粘膜」シリーズ (角川ホラー文庫)

3.双子の兄弟をめぐる物語『粘膜兄弟』

粘膜シリーズの第3巻である『粘膜兄弟』は、双子の兄弟をめぐる物語。

兄弟が同じ女性を好きになるも相手にされない。しかしあるとき、その女性から招待状が届く。

今回はこれまでの粘膜シリーズにはあまり見られなかった純愛要素が加わり、さらに訳が分からなくなっています(いい意味で)。

これまでよりエログロ描写は控えめ(全然ゼロではないが)で、感動できる小説要素が強いです。

世界観は第2巻に近い感じ。


粘膜人間 (角川ホラー文庫)

4.シリーズ初の短編集『粘膜戦士』

シリーズ初の短編集です。世界観は2巻、3巻と近く架空の小国ナムールが登場します。

シリーズの各書とリンクする場面が多いので、ほかの本を読んだ後に読むとよいかも。

スパイや帰還兵の話などが中心となるため、シリーズ各書と比べると、拷問シーンが多いです。


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5.シリーズ最新作!『粘膜探偵』

シリーズ最新作の『粘膜探偵』は戦時中の帝国主義的な世界です。

先輩のとばっちりを受けて謹慎処分となった鉄太は、汚名を返上すべく単身保険金殺人事件の捜査に乗り出すが…

本作はこれまでとは少し違うテイストであるという評価も多いですが、緻密なストーリーにおいては変わらず面白いです。


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番外編:著者の体験談をつづる『粘膜黙示録』

粘膜シリーズの小説ではないですが、限りなくそれに近い著者の回顧録。

現代版蟹工船とも称される本書では、著者がなぜ粘膜シリーズのような作品を生み出すことができたのか、そのバックグラウンドとなる衝撃の体験談の数々が語られます。

本書を読んで思うのは、かなり悲惨なのにどこか笑いがあるということ。粘膜シリーズのシュールな笑いの原点は限りなくここにあるな、と感じられる作品です。


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終わりに

粘膜シリーズは、総じて禍々しい雰囲気で、ファンタジーでありつつも重厚な世界観を生み出す異色のホラー小説です。

なんか怖い本読みたいなーという人はぜひ読んでみてください。

好き嫌いは分かれそうですが、良くも悪くも衝撃は受けるはずです。


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