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忍者を目指す人必見!様々なテーマのNINJYA本まとめ

漫画NARUTOや忍者ハットリ君などで有名な忍者。

実はその人気は日本国内にとどまらず、むしろ海外で爆発的です。
NINJYAの愛称は、SUSHIやKARATEなどと同じく、海外でも普通に通じる言葉だそうですね。

なので、海外の友人が遊びに来た時に日本について聞かれる内容として、「忍者の歴史を教えてほしい」とか「日本人は忍者についてどう考えているのか」というようなこともわりとあります。

そうなったときに、ドギマギしないように今のうちに忍者について予習しておきましょう。

今日はこれまでに自分が読んできた様々なテーマの忍者本をまとめたので参考にしていただけると幸いです。

紹介する本は以下の通り!
・総合生活術としての忍者の本
・現代に生きる忍者の口伝の本
・忍者の里の旅ガイド本
・忍者に関する研究の本

総合生活術としての忍術を学ぶ!『忍者を科学する』

まず最初は、忍者の自然科学を使った様々な技術に着目した1冊『忍者を科学する』です。

本書では忍者の2大秘伝書の話や、忍者の使っていたレアなアイテム(携帯カイロや目つぶしの砂鉄砲など)について知ることができます。


忍者を科学する (歴史新書)

以下にいくつか内容を紹介します。

忍者はエンジニア

戦国の世に生きた忍者は様々な術を持っていましたが、そのほとんどは心理学や自然科学を応用したれっきとした科学技術でした。

例えば、海水から真水を作る方法、忍び込みは眠りが浅くなるレム睡眠時を狙っていく、山で水場を探す方法などが忍者の秘伝書に記されています。

忍者の2大秘伝書

忍者の2大秘伝書と呼ばれる書物は、三大上忍の一人藤林長門守の子孫である藤林左武次保武が著した『万川集海』と紀州藩軍学者の名取三十郎正澄によって書かれた『正忍記』です。

これに服部半蔵の『忍秘伝』を入れて3大秘伝書とする場合もあるそうです。

『万川集海』では主に兵法や忍具、忍術について書かれており、『正忍記』では主にマネジメント面(雇う忍者の人相の読み方、実働部隊の指揮)について書かれています。

覚えておくべき10の忍術

『万川集海』には忍者が覚えておくべき忍術の優先順位ベスト10が紹介されています。

1.忍術問答…忍術の価値を歴史的に説明すること
2.正心…正心の大義で忍術を正当化すること
3.将知…忍術の重要性をボスに説明できること
4.陽忍…相手に姿を現したままに使う術
5.陰忍…こっそりと忍び込むなど、相手に隠れた状態で使う術
6.天時…天候や地形など自然の読み方の科学
7.登器…壁を登るための忍具のスキル
8.水器…水に関する忍具のスキル
9.開器…鍵の開錠に関する忍具のスキル
10.火器…火に関する忍具のスキル

忍者のイメージとして放火とかが得意な感じがありますが、目立つのはむしろ下策でさりげなくなにげなく行動することが重要とされているようです。


忍者を科学する (歴史新書)

現代の忍びが語る!『忍者現代(いま)に活きる口伝』

甲賀流伴党二十一代宗師家の川上仁一氏が、現代の忍者の在り方や、著者自身が行ってきた忍者修行について語る本です。

忍者小説作家の多田容子氏との対談の形式で進みます。


【忍者 現代(いま)に活きる口伝】~“忍び”のように生きたくなる本~

面白いのは、川上氏の経験談。
川上氏は幼少期から、よく近所に来ていた忍者のおじさんから、習い事感覚で忍者修行を受けていたというから驚きです。

その修業内容が「他人の家に入ってものを取ってきて、それを返してこい」とかそういう修行で、物心ついて考えてみると、もしかして泥棒の修行をさせられてるのかと思ったそうです。

では以下に本書の内容をいくつかピックアップします。

忍者は人脈つくりが大事

忍者は諜報活動がメインなので人脈づくりが大切です。

現代で言うと親族が選挙に出馬したときに投票をお願いできるような間柄を構築していけ、というのはなるほどと思いました。

また、忍者は怪しかったりしてはならず、敵国に城門から普通に入れるような普通さと度胸、そしてもし見つかった時にも、口でうまくごまかす弁論術も大事だったそうです。

現代で言うと、空港でパスポートなしで通れるかどうかみたいな感じですかね。

断食すると足が小さくなる

現代でも行われている忍者の修行として身体の限界を知るための断食があるそうです。

「幻覚が見えるくらいまで」断食し、一度この修行を行うと自分の限界がわかり、その後の人生で追い込まれても不思議と余裕ができるそうです。

著者自身この修行を行っており、3,4日断食したところでカロリー不足で足が小さくなり靴がブカブカになったそうですが、断食後に食べたらもとに戻ったそうです。

意外と多機能なクナイ

クナイというと手裏剣と並び忍者のメイン武器の一つですが、このクナイ、実はかなり多機能です。

地面を掘ったり、穴の部分に水を張ってレンズとして使ったりできるといいます。しかも大工なども使うアイテムなので、クナイを持っていても忍者だとはバレないという利点もあったそうです。


【忍者 現代(いま)に活きる口伝】~“忍び”のように生きたくなる本~

『忍者の里を旅する』本

続いては、伊賀、甲賀、戸隠、雑賀、甲斐、風祭という、5つの忍者の里へ出かけて行くためのガイドブックです。

本書では、まずは旅立ちの前に忍者の基礎知識が軽く語られ、その後は各忍者の里の見どころや、各流派の違いなどについて紹介していくスタイル。

面白いのはどの流派がどの戦国大名についていたとか、伊賀はタテ社会、甲賀はヨコ社会だったなど各流派の違いについてわかる点。

同じ忍者でも流派によって、結構違うんだなというのがわかります。

では以下に本書の内容をいくつかピックアップして紹介します。


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忍者の歴史は長くない

忍者の歴史は長くない。

正確には活躍の期間が短く、忍者が活躍したのは戦国時代のみです

江戸時代にも忍者はいたが、忍者っぽい仕事はなかったそうですね。戦国時代の忍者の仕事は情報収集。戦わず生き残ることを第一とした。

忍者の起源

忍者の起源は諸説ある。

聖徳太子の大化の改新のときの密偵が最後の忍者という説や、秦の始皇帝の命を受け不老不死を探しに日本に来た徐福が最古の忍者という説など。

伊賀忍者の原型は、大江氏が、荘園主と対立し武士団を組織した黒田の悪党だといわれています。

三大上忍

藤林長門守、服部半蔵、百地丹波守。それぞれ伊賀北部、伊賀中部、伊賀南部を統率した。服部半蔵は第十二代将軍足利義晴に仕えるため伊賀を離れ、残りの二人が伊賀を統率した。

織田信長により伊賀は焼き払われたが、生き残りはその後各地に散り戦国大名の忍者となった。

本能寺の変のとき、家康は大阪にわずか30の家臣といた。これはまずい。明智光秀の息のかかったものや、信長に恨みを持つ伊賀衆などの襲撃が予想される。このピンチを切り抜け、三河まで護衛したのが服部半蔵正成である。その後伊賀100人衆として家康のお抱えに。

伊賀の里

伊賀では、最もポピュラーな忍者の里だけあって、忍者スイーツ、忍者肉弁当、忍者最中など色々あります。

ちなみに忍者ではないですが、松尾芭蕉も伊賀の出身のようですね。伊賀では忍者とともに松尾芭蕉フェアも楽しめるのが特徴です。

甲賀の里

滋賀の南端に位置する甲賀の里。

伊賀と甲賀の違いとして、伊賀は上忍、中忍、下忍と階級がはっきりしていたが、甲賀はヨコ社会で一族のつながりや絆を大切にしたという点。

伊賀忍者が単体で動くのに対し、甲賀忍者は集団で行動したそうです。

また、家康配下の甲賀百人組となってからは、島原の乱の鎮圧などで活躍したそうですね。

戸隠の里

忍者の第3の里。長野に位置し、日本有数の霊場として崇められる山々に囲まれています。戦国時代は武田信玄や上杉謙信の忍びとして活躍しました。

雑賀の里

雑賀孫市を中心に戦国一の鉄砲衆となった雑賀衆の里です。

和歌山の雑賀岬に位置し、忍者の里で唯一海に近いので海鮮系の料理も楽しめます。

雑賀衆は一向宗の門徒で、石山本願寺の要請で対信長の戦いに参加し織田家を退ける。本願寺を落とすにはまじ雑賀衆を滅ぼさねばならないと悟った信長は雑賀に攻め入り降伏させ、その後石山本願寺を完膚なきまでに叩き潰したそうです。

甲斐の里

山梨の甲府にある甲斐の里。

戦国時代は武田信玄の忍びとして「三ツ者」と呼ばれました。

見ツ者は、間見、見方、目付の3つの役割を担い、僧侶、商人、医者などに姿を変え諸国に散り、内情を探った。歩き巫女としての「くノ一」も信玄の考案だそうですね。

風祭の里

小田原北条氏に仕えた風魔党の里です。箱根のあたりにあります。

頭領は代々風魔小太郎を引き継ぐといいます。

風魔の恐ろしさはほの攻撃の手口だったそうです。風魔は、与えられた任務を遂行するにあたり接した敵方のものを皆殺しにしたといわれており、これが噂を呼び恐れられた。

北条氏の滅亡後は江戸で盗賊となり、悪事を働く。

忍者の中では最もヒールな存在。


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『忍者の誕生』忍者に関する知的で硬派な論文集

かなり硬派な忍者の本です。

歴史、思想方面から歴史上の忍者に取り組んだ論文を取り上げ、特に影響のある兵法などを考察したり、近年の作られた忍者像と世界の忍者観についてその根本となる本や事例などを検証したりします。

本書では13の論文と、8編のコラム、トークセッションを通じて、忍者文化について徹底的に解析していきます。

では以下に本書の内容をいくつかピックアップします。

忍術は兵法

孫氏と万川集海の比較では、多くの事例が孫氏に根拠を求めているという。たしかに忍者は最も小さい単位で動く戦争のようなものという見方をすれば孫氏との相性は良い。

忍術は他の場面でも生かせるようで、石川五右衛門のように盗賊になる忍者や、幕末にロシアの軍艦に潜入した忍者もいたそうですね。

猿飛佐助が忍者ブームの始まり

大正期にブームとなった猿飛佐助。

江戸時代の忍者はどちらかというと泥棒としての暗いイメージがあったが、猿飛佐助がそれを変えたといいます。

猿飛佐助は、正義の心を持ち諸国を漫遊しながら武士と争い、他の忍者と忍術比べをした。創作上のキャラという説と実在の人物の説があり、立川文庫などでよく登場したそうです。

くノ一について

歴史上女性の忍者くノ一が活躍したかというと、やはり男性メインで女性は少なったようです。書物にもくのいちが活躍したという記述はあまりない。

数少ない例として有名なくノ一としては、『自来也豪傑物語』の綱手姫がいます。綱手姫はかつゆ仙人から武芸と妖術の教えを受けている怪力の美女で、大蛇丸と戦う児雷也の危機をかつゆまるの名剣で救う等の活躍が記されています。

NARUTOの三忍もここからとっているそうですね。

大正期には、『雲隠忍術 勇婦綾路』で女忍術使いが登場したそうです。


忍者の誕生

番外編:NINJYAっぽくなる帽子

自分の勝手なイメージですが、この竹笠は忍者っぽいと思う。

傘は手で持つものという常識に我々はとらわれていますが、論理的に考えて両手がフリーになる傘のほうが効率的です。

東京オリンピックも近いし、「これがNINJYAの国JAPANだ!」みたいなキャンペーンで手に持たない傘が流行ったりしてほしいですね。

SODIAL(R) 26直径ゴムバンド釣り帽子傘ハットダークブルー

調べてみると↑は287円で普通の傘よりも安いくらいだった。
これは買いだ!

まとめ

忍者の術は自己啓発的なものも多く、現代でも活かせるものがあるので学んでみると面白いかもしれませんね。

手に持たない傘は本当に流行ってほしいとひそかに思っている。