本記事では小野不由美さんの小説『十二国記シリーズ』の読む順番を様々な方法で解説します。
- ✔︎最初は刊行順がおすすめ
- ✔︎読むなら新潮文庫完全版
- ✔︎魔性の子はどっちでも良い
小野不由美さんの小説『十二国記シリーズ』といえば、古代中国っぽい世界観の、「麒麟」が統治する7つの国を行き来する一大ファンタジーですね!
今日はそんな十二国記シリーズのあらすじと読む順番などを紹介していきます。
オーソドックスな刊行順↓
- 1.『魔性の子』
- 2.『月の影 影の海』
- 3.『風の海 迷宮の岸』
- 4.『東の海神(わだつみ) 西の滄海』
- 5.『風の万里 黎明の空』
- 6.『丕緒の鳥 (ひしょのとり)』
- 7.『図南の翼 (となんのつばさ)』
- 8.『華胥の幽夢 (かしょのゆめ)』
- 9.『黄昏の岸 暁の天』
- 10.『白銀の墟 玄の月』
1.『魔性の子』
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2.『月の影 影の海』
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3.『風の海 迷宮の岸』
4.『東の海神(わだつみ) 西の滄海』
5.『風の万里 黎明の空』
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6.『丕緒の鳥 (ひしょのとり)』
7.『図南の翼 (となんのつばさ)』
8.『華胥の幽夢 (かしょのゆめ)』
9.『黄昏の岸 暁の天』
10.『白銀の墟 玄の月』
ただもう少し詳しい話をすると、1巻目がいきなり番外編でテイストが違ったりもします。
そこで、刊行順以外にも時系列順とか、本編だけ読む方法とかもあるので、その辺の話をしていきます。
では参ります。
目次
『十二国記シリーズ』の読む順番!公式の刊行順が初心者におすすめ
ではここからは十二国記シリーズの読む順番をまとめていきます。
刊行順と作品内の時系列で違いがあるのですが、まあ伏線とかもあるので最初は刊行順がオススメです。
あとはちなみに0巻『魔性の子』だけは部隊が日本だしホラーテイストで異質なので、飛ばすのもアリ!最速で最新刊に到達できる読み方もまとめました!
魔性の子に関しては流れ的にはどっちでも良いです。とりあえず読んでみてダメなら飛ばすがおすすめ。
順番一覧表作りました↓
タイトル | 刊行順 | 刊行 日時 | 作品内 時系列 | 登場国 |
---|---|---|---|---|
魔性の子 | 0 | 1991/9/25 | – | 日本 |
月の影 影の海(上) | 1-1 | 1992/6/20 | 4-1 | 巧、雁、慶 |
月の影 影の海(下) | 1-2 | 1992/7/20 | 4-2 | 巧、雁、慶 |
風の海 迷宮の岸(上) | 2-1 | 1993/3/20 | 3-1 | 黄海、戴 |
風の海 迷宮の岸(下) | 2-2 | 1993/4/20 | 3-2 | 黄海、戴 |
東の海神 西の滄海 | 3 | 1994/6/5 | 1 | 雁 |
風の万里 黎明の空(上) | 4-1 | 1994/8/5 | 5-1 | 慶、恭、芳、才 |
風の万里 黎明の空(下) | 4-2 | 1994/9/5 | 5-2 | 慶、恭、芳、才 |
図南の翼 | 5 | 1996/2/5 | 2 | 黄海、恭、奏 |
黄昏の岸 暁の天(上) | 6-1 | 2001/5/15 | 6-1 | 黄海、慶、雁、戴、範、漣 |
黄昏の岸 暁の天(下) | 6-2 | 2001/5/15 | 6-2 | 黄海、慶、雁、戴、範、漣 |
華胥の幽夢 | 7 | 2001/9/5 | -(短編集でバラバラ) | 才、戴、漣、慶、雁、柳、奏、芳、恭 |
丕緒の鳥 | 8 | 2013/7/1 | 7 | 慶、柳、雁 |
白銀の墟 玄の月(第一巻) | 8-1 | 2019/10/12 | 8-1 | 戴 |
白銀の墟 玄の月(第二巻) | 8-2 | 2019/10/12 | 8-2 | 戴 |
白銀の墟 玄の月(第三巻) | 8-3 | 2019/11/9 | 8-3 | 戴 |
白銀の墟 玄の月(第四巻) | 8-4 | 2019/11/9 | 7-4 | 戴 |
刊行順で読む(初心者向け)
十二国記シリーズを刊行順で読む順番は以下の通り。
まずは書名だけでいきます。
- 0.『魔性の子』
- 1.『月の影 影の海』(2巻)
- 2.『風の海 迷宮の岸』
- 3.『東の海神(わだつみ) 西の滄海』
- 4.『風の万里 黎明の空』(2巻)
- 5.『丕緒の鳥 (ひしょのとり)』
- 6.『図南の翼 (となんのつばさ)』
- 7.『華胥の幽夢 (かしょのゆめ)』
- 8.『黄昏の岸 暁の天』
- 9.『白銀の墟 玄の月』(4巻)
たまに上下巻のやつがあったりもします。
0.『魔性の子 十二国記 0 (新潮文庫)』(日本を舞台にしたホラー小説。新潮文庫)1991年
1-1.『月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)』
1-2.『月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)』
(登場国:巧、雁、慶)1992年
2.『風の海 迷宮の岸 十二国記 2 (新潮文庫)』
(麒麟の物語。登場国:黄海、戴)1993年
3.『東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)』
(登場国:雁)1994年
4-1.『風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)』
4-2.『風の万里 黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)』
(登場国:慶、恭、芳、才)1994年
5.『丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)』【短編】2001年
※出版順では『図南の翼』の後だがナンバリングは5巻。短編なので順番はどこでもよいです。
6.『図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)』
(登場国:黄海、恭、奏)1996年
外伝1.『漂舶』(『ドラマCD 東の海神 西の滄海』付録)(登場国:雁)1997年
7.『華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)』
(かしょのゆめ、短編集)2001年
8.『黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)(そら)』
(登場国:黄海、慶、雁、戴、範、漣)2001年
9-1.『白銀の墟 玄の月 第1巻』(2019/10/12)
9-2.『白銀の墟 玄の月 第2巻』(2019/10/12)
9-3.『白銀の墟 玄の月 第3巻』(2019/11/9)
9-4.『白銀の墟 玄の月 第4巻』(2019/11/9)
時系列順で読む(上級者向け)
続いては上級編ですが、作品内の時系列順で読む場合の順番です。
- 1.『東の海神 西の滄海』(1994年)
- 2.『漂舶』(1997年)
- 3.『図南の翼』(1996年)
- 4.『華胥』(2001年)
- 5.『風の海 迷宮の岸』(1993年)
- 6.『冬栄』(2001年)
- 7.『風信』(2013年)
- 8.『月の影 影の海』(1992年)
- 9.『丕緒の鳥』(2008年)
- 10.『書簡』(1993年)
- 11.『風の万里 黎明の空』(1994年)
- 12.『乗月』(1995年)
- 13.『帰山』(1998年)
- 14.『落照の獄』(2009年)
- 15.『黄昏の岸 曉の天』
エピソードごとなのでちょっとごちゃごちゃしていますが、この順番です。
一度読み終えた後の再読では時系列順も面白いかも!
ここからスタート↓
本編だけ読む順番(急ぎの人向け)
ちなみにこれは番外編というかかなり特殊な読み方ですが、以下のような人にオススメの読み方です。
「何か最近、十二国記なるものが話題である!そこで最新刊を買いたいけど今までの本を全部読むのは大変!何とか最新本まで追いつきたい!」
そんな人は短編集や番外編を飛ばし、以下の5冊(9巻は4冊ありますが・・)のみを読んでいくのもありです。
◆本編だけ読む
- 1.月の影 影の海
- 2.風の海 迷宮の岸
- 4.風の万里 黎明の空
- 8.黄昏の岸 暁の天
- 9.白銀の墟 玄の月
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載国のエピソードだけを読む順番(超急ぎの人向け)
さらに絞るなら最新刊の舞台となる載国のエピソードだけを読むやり方として、
◆載国のエピソードだけを読む
- 2.風の海 迷宮の岸
- 8.黄昏の岸 暁の天
- 9.白銀の墟 玄の月
もあります。(0.魔性の子も載ですが、これは特殊なので飛ばしがおすすめ)
ここからスタート↓
私見ですが、十二国記シリーズはハマる人はどこから読んでもすぐに世界観に入って行けるし、一方で、重ね読みすることで徐々に世界観への理解が深まりより面白くなっていく作品です。
なので、なんならいきなり9巻から読むのもありだし、ランダムに読んでもハマる人はハマるはずです。
「面白い本はどうせ何回も読むんだし!」という人は順番は気にしなくてもいいのかなと思います。それくらいのパワーがあります。
Kindle(電子書籍)ないの?ないです。
電子書籍派なんだけど・・・
と言う人もいると思います。しかし十二国記シリーズの電子版はありません。
ちなみに小野さんの作品は十二国記に限らずなぜかKindle化されないのが通例みたいです。
なので紙で読んでいきましょう。
※オーディブル版もないです。アニメドラマCDはある
講談社文庫と新潮文庫完全版の違い
ちなみに紙の本でいうと、いくつかの出版社から出ています。
- 講談社X文庫ホワイトハート版・・・絶版
- 講談社文庫版・・・絶版
- 新潮文庫完全版・・・最新刊まで!魔性の子が出るのは新潮文庫だけ!
こんな感じなので、これから読む人は新潮文庫完全版で揃えていきましょう。
完結してるの?まだです。泰国のその後は新刊へ…
完結はしていないです。
とはいえ最新9巻「白銀の墟 玄の月」が出るまでに10年以上待たされたので次もいつになることやら・・・。
8巻の終わりは超中途半端だったので地獄でしたが、9巻はまだ区切りがよいのでマシですね。気長に待ちましょう!
『十二国記シリーズ』とは?小野不由美さんの代表作、中華風ファンタジー小説です。

続いては、まだ読んだことがないよーという人に向けて、小野不由美さんの小説『十二国記シリーズ』とはどんな物語なのかを簡単に紹介していきます。
どんなお話なの?ざっくりあらすじ紹介。
十二国記のジャンルは古代中国ファンタジーです。
※0巻目の『魔性の子』を除く
ストーリーとしては、仙人や妖魔が存在する中国を舞台に、麒麟によってえらばれた十二人の王が支配する12の国が描かれます。(いまだすべての国は描かれず、全体像が見えない奥深さあり)
世界観はファンタジーですが、作品の内容はリアリティが高く、生きることの難しさを感じることのできる作品です。
ちなみに最近本屋でやけにピックアップされているのは、12年ぶりに最新刊が出ると発表されたのが原因です。
麒麟と王が一心同体で政治を行う世界観
ここからはまだ迷っている人のために、十二国記シリーズの世界観と魅力を紹介します。
十二国記の世界観では、麒麟が重要な役割を果たします。
麒麟は慈悲深く、争いを好まない生きもので、寿命は無限ですが汚れによって病んで死ぬという設定。
麒麟が王の資質のある人間を選びますが、この王が天の道から外れた行いをすると麒麟が病み、悔い改めずに悪行が続けば麒麟が死にます。
そして王と麒麟は一心同体で、麒麟が死ねば王もしに、また新たな麒麟が生まれ、王を選ぶというシステムです。
王は半不老不死みたいな能力を与えられ、武器などで殺されることはあっても、老衰では死ぬことはなく、良い王であれば数百年統治が続くことも。
古代中国風だけども、王は世襲ではないという点がこの物語の最大の特徴です。
麒麟のツンデレ塩対応にキャラ魅力あり
十二国記の魅力の一つとして、「泰麒の塩対応」があるといわれています。
塩対応とは?
冷たい対応のこと。ツンデレのツン。
泰麒がどのくらい塩対応かというと、50音すべてにセリフを当てはめられるほど!
実際に何人もの方が塩対応をまとめてくれています(笑)
#泰麒の塩対応50音
あ: あなた方は何より、自分達を罰するべきです。
い: 徒に黙して退くとお思いですか。
う: 譫言を聞きに来た訳ではないのですが。
え: 婉曲な言い回しは不要です。
お: 王宮に私の目が届かぬ所があるとでも?
か: 可及的速やかに対処してください。
き: 麒麟だから…何か?— MonMon (@Monmon_kokki) December 16, 2019
大変興奮するタグでした。夢おじがいりきたってしまいそう。塩泰麒って本当に色っぽい。白圭宮すべてが性癖にめざめてしまう。
#泰麒の塩対応50音 pic.twitter.com/forLWKTOOz— 宇佐ばなな (@usausa_12_bare) December 16, 2019
・・・50音すべてをイメージできるほどコアなファンが多いことがうかがえますね!
十二国記シリーズの番外編情報!アニメ、ゲーム、イラストなどもあります。
続いてはメディアミックス情報を解説します。
テレビアニメ『十二国記シリーズ』の観る順番
十二国記シリーズは2002年から2003年にかけてアニメ化もされています。
基本的には原作に忠実に進みますが、アニメでは主人公の陽子のほかに、同じく現代から飛ばされた2人の人物が登場。この3者の対比を描きつつ物語が進行していきます。
アニメオリジナルストーリーもあるので、原作派の人もぜひどうぞ!
韓国、中国、アメリカなどでも放送されているので外国語の教材にもなりますね。
アニメ版として放送された範囲と順番は以下の通り。
- 1.『月の影 影の海』
- 2.『風の海 迷宮の岸』
- 3.『東の海神 西の滄海』
- 4.『風の万里 黎明の空』
※アニメ版は『風の万里 黎明の空』の放送が先
※『華胥の幽夢』収録の数話も放送されている
※本ページの内容は2020/10/28現在のものです。最新の情報は上記サイト内で確認ください。
イラスト集「久遠の庭 「十二国記」 画集」
ちなみに十二国記シリーズは画集も出ています。
それがこちらの『久遠の庭 「十二国記」 画集』
<第一集>は一九九一年から二〇〇六年までの初期作品に描き下ろしを加えた全九五点を収録とのこと。
ほかにもポストカードブックなども出ています。
ゲーム版「十二国記 赫々たる王道 紅緑の羽化」
十二国記シリーズはゲーム化もなされています。
それがこちらの「十二国記 – 紅蓮の標 黄塵の路 –」と『十二国記 -赫々たる王道 紅緑の羽化-
』です。
ともにコナミの制作で、「紅蓮の標 黄塵の路」は小説「月の影 影の海」のアナザーストーリー、『十二国記 -赫々たる王道 紅緑の羽化-』は、小説『風の万里 黎明の空』をモチーフにしたRPGゲームとなっています。
終わりに。十二国記以外の小野不由美さんの別作品は「ゴーストハントシリーズ」が有名。
ここまで十二国記シリーズの読む順番をまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
ついに最新刊が出るとのことで、最近さらに人気が出ている作品です。
要チェック!
なお、作者の小野不由美さんの別作品シリーズとしては、ひょんなことから幽霊調査会社に協力することになってしまった女子高生と会社の変人ゴーストバスターたちの関わりを描く「ゴーストハントシリーズ」などが有名。

こちらもぜひチェックしていきましょう!
ではまた。良い読書ライフを!

という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。