卓球は発想と対応力のスポーツ!卓球関連本を読んで勝負強くなれ!

卓球は発想と対応力のスポーツ!卓球関連本を読んで勝負強くなれ!

卓球というスポーツはサッカーや野球などのスポーツと比べると異色です。

コートは狭く、ボールはびっくりするくらい速いし、ボールにはぐりぐりに回転がかかっていて、素人見ではまず取れない。

身体能力が高くてスポーツ万能!という人でも卓球だけはそんなに得意でないという人、あるいはスポーツは苦手だけど卓球は得意という人も多いのではないでしょうか。

卓球は「100m走をしながらチェスをするようなゲーム」とも言われており、独特な戦略が大切です。

そのため、卓球で勝つには、回転やラバーの知識などの専門的なノウハウを身に着ける必要があります。

そして、知識をつける手っ取り早い方法の一つは本を読むことです。

本を読めば、理論がわからずただやみくもに練習するよりも効率よく卓球を上達することができます。

卓球の本は実は結構色々出ているので、今日はそんな卓球の本を紹介します。

紹介する本は以下の通りです!(こっそり増えるかも?)
・未経験で部活動の顧問になってしまったときの本
・卓球の雑学に誰よりも詳しくなれる本
・卓球プロの生きざまを綴った本
・回転のかけ方に特化した本

では、以下にオススメの卓球本をそれぞれ紹介していきます。

初めての顧問にオススメ!卓球基礎コーチング教本

本書では、初めての顧問・コーチが陥りがちなポイントについて詳しいのが特徴です。

入部届けを出してもらおう、自己紹介をしようとか、ミーティングの伝え方に気をつけようとか、本当に基礎から始まります。

卓球の経験がない指導者の悩みとして、「回転をかける要素が入ってくると、なにもわからない」というのはよくあることかと思いますが、そんな人のために各回転の種類や打ち方などについても詳細に説明してあります。

道具についても後半で解説。表、裏、粒の違いなどが書かれていて、本当にはじめて卓球に関わる人にはありがたい本。自分でプレイするというよりも卓球を始めるという人の親や先生などにオススメの1冊です。


卓球基礎コーチング教本

本書の内容をいくつかピックアップしました。

基礎をおろそかにするなかれ!

卓球は比較的安全なスポーツですが、外国製のバランスの悪い卓球台で小学生が頭を挟まれて死亡した事故もあるといいます。十分に注意しましょう。

サービスの細かいルールと傾向

また、サービスの出し方、サービスは16cm以上あげるとか、フリーアームが入らないようにするなどのルールについても解説されています。

また試合分析によると、80%以上が下回転のサービスみたいですね。また、フォアハンドサービスとバックハンドサービスだと9割以上がフォアハンドだといいます。

こういうデータがあるとありがたいですね。

現代卓球で覚えるべき技術について解説

昔はオールフォアが理想とされていたそうですが、現代卓球ではバックハンドも不可欠です。

本書では、つっつき、カット、バックハンド、などの各技術を網羅的に説明しているので、大人になってから新たに始める人にもおすすめです。

また、各技術についてはコマ送り写真が掲載されており、イメージを掴むことができます。
しかも左利き、右利きの両方のモデルを採用し鏡写しで掲載しているので左利きにもわかりやすい。

各年代の指導のポイントも

小学生の指導は、いかにやる気にさせるか。中学生は経験者と初心者が混在するのでうまく指導を分ける。ただし全てのメニューを同じグループで行うと階層化してきまうので柔軟な運用を。高校生は、成長がほぼ終わるのでウエィトトレーニングも取り入れる。

卓球雑学が身につく!卓球丸ごと用語辞典

卓球の用語や雑学をアイウエオ順に並べた本です。

促進ルールのきっかけになった「1ポイント2時間」、シェークハンドの一本差し打法などかなりマイナーな情報もあって、卓球をよく知っている人が読んでもかなり楽しい。歴代の代表選手なども網羅しています。

自分は本書を読んで表ソフトの粒がタテ目とヨコ目があること、点数を数えるアレの正式名称がカウント器ということなどを初めて知りました。

表ソフトの粒については、スピード系がタテ目で、回転系はヨコ目が多いそうですね。


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では、以下に本書の内容をいくつかピックアップします。

萩村伊智郎が考案した51%理論

萩村伊智郎が考案し1954年の世界選手権で採用された戦術。

カットを攻める時などに、「51%以上の確率で入り、入れば100%得点になる場面で大胆にスマッシュを打っていく」戦術。

当時は確実に入るボールのみをスマッシュしていく風潮だったのでこの戦術は斬新だったそうです。

現代卓球では割と一般的な戦術ですね!

かつて卓球は持久戦だった。

戦前の卓球はラバーが発達しておらず、守備型有利だった。

そのため1933年の中学生全国大会決勝でのエース同士の対決では、なんと七時間の激闘になったという。

木ベラのショートの応酬で粘りあい。会場門限のため場所を移し、深夜の2時に決着、青森中学が二連覇したという。

ちなみに、当時ラリーが続きがちだったのは、当時のネットの高さも影響していたそうです。1937年に守備型同士の粘りあいを理由に、ネットを17.15cmから15.25cmに引き下げ、今の高さになったことで攻撃型が有利になりました。

他にもボール選びに関しても時間制限の規則がなく、イギリスのバーグマンという選手は、なんと30分かけて192球目にしてやっと試合球を選んだという。

しかもこれを観客の眼の前でやったというから驚きです。
待たされた観客も対戦相手もいらいら!
ちなみに試合はバーグマンの圧勝だったという。

・・・巌流島の宮本武蔵かい!と思った。

卓球の戦型の歴史

卓球の歴史は発想とイノベーション、そしてそれに対抗するルール変更の連続です。

ラバーの移り変わりを見ていくと以下の通りです。

初めはただの板だったが、1902年にロンドンのE.C.グッドが薬局の釣り銭用のゴムをラケットに貼り、優勝。一枚粒ラバーの時代に。

その後、1950年にスポンジを、1951年にソフトラバーを開発し、超スピードボールを用いて優勝。日本が一躍ラバー開発大国になる。

1959年にスポンジの禁止、ソフトラバーの高さは4mm以内となる。

1960年からは裏ソフトの時代に。

1970年にはアンチトップスピンラバーと粒だかラバーが開発される。当時は赤と黒の張り分けのルールはなく、両面赤で片方はアンチという戦型が横行し、判別が困難すぎてラリーが極端に続かなくなる。

ラケットのラバーは片面赤、片面黒にしなければならないルールができる。

その後もサービスのトスで指ではじいて回転を書けるフィンガースピンサービスが開発されて禁止になったり、スピードグルーの全盛期が来て禁止になったりと、卓球プレイヤーはアイデアマンが多いですね!

平野早矢香のノンフィクション。卓球の鬼と呼ばれて

先日引退した女子卓球プロの平野早矢香。

卓球の鬼と呼ばれ、その安定感のあるプレイスタイルで、数々の勝利をもぎ取ってきた著者ですが、

現役時代の心構えやどんな思いでプレイしてきたのか、度重なるルール変化へどのように対応してきたのか、引退に際しての葛藤、などについてインタビュー形式で語られる1冊です。

本書を読むと、著者が努力型のプレイヤーで、鬼がついていたと言われてもおかしくない状態で戦っていたことがわかります。

元々ストイックですが、五輪を目指し出してからストイックさがさらに加速。夜中に突然サービス練習をしたりして中国選手から平野は狂っていると言われていたそうです。


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本書の内容をいくつか簡単にピックアップします。

ルール変化への対応

著者はボールがセルロイドからプラスチックに変わり、回転がかからないため、プレーの予測や計算ができなくなった。これまでの卓球スタイルではプラスチックボールでは勝っていけないことを悟り引退を考えたといいます。

実際、この1980年生まれくらいの卓球プレイヤーは、38mmから40mm、21点制から11点制、スニードグルーの禁止、サービスルールの変更など、変化への対応に追われていて、いかに変化に対応できるか、が卓球プレイヤーとしての実力の一つであったことが本書を読むとわかります。

鬼は心の弱さから

いつからか卓球の鬼と呼ばれるようになったという著者。自分も世界戦とかをみていて実況の人が「鬼が来た!」とか言っているのを聞いて、女子選手に鬼はひどい!と思ってはいました。

ただ確かに著者は自分でも認めているように、プレー中、相手をにらむような怖い顔になることも多かったといいます。

ただ、高校まで、全国で勝てなかったという著者の自尊心はそれほど高いわけではなく、怖い顔は心に余裕がなかったから。鬼の顔はメンタルの弱さ故だったと振り返ります。

・・・弱さゆえに鬼と呼ばれるというのが、なんか深いなと思いました。

後の先

著者はどちらかというと守備的な卓球を好み、相手の得意コースに微妙に回転を変えたボールを打ちミスを誘う後の先の戦い方が得意だったといいます。

「卓球は100m走をしながらチェスをするような競技」と萩村伊智郎はいいますが、まさにそれを体現したような戦型。

著者の安定感はこういうところにあったのかもしれませんね。一見すると同じ球でも相手にとっては相当いやらしいボールだったですね。

水谷隼著。負ける人は無駄な練習をする

平野早矢香の『卓球の鬼と呼ばれて』と好対照なのが、水谷 隼の著作『負ける人は無駄な練習をする』です。


負ける人は無駄な練習をする―卓球王 勝者のメンタリティー

水谷選手は、どちらかというと早熟の天才で、高校生くらいから世界を舞台に戦っていました。
それゆえにか、日本という枠組みにとらわれない世界基準での考え方が本書の中の随所に見られます。

例えば、ミスしても謝るな、コートに入るとき挨拶するな、などは日本ではあまりないが、欧米では一般的な考え方です。外国人の選手は日本人がミスしたボールを拾いに行くのを見ると、なぜ自分の練習時間を自分のために使わないのか疑問に感じるといいます。

著者はこのようなグローバルで効率的な思考が身についておりそれが強さの原因かもしれないなと思いました。

また、格下に負ける可能性があっても中国選手に勝てる可能性のある用具を選ぶ、攻めなきゃ勝てない!など、もっと上を、中国を倒せるプレイヤーを目指すような上昇志向が強いのが本書の魅力でもあります。

本書を読むと、なるほど確かにこうすればもっと強くなれる!というビジョンを体得することができます。

DVDでまなべる!卓球回転テクニック

続いて紹介するのは、卓球の回転に特化した本です。

卓球においては回転への対応という他のスポーツにはあまりない特徴があり、回転を制する者は卓球を制すといっても過言ではありません。


Amazon:DVDでマスター! 一流選手が教える卓球回転テクニック
楽天:DVDでマスター!一流選手が教える卓球回転テクニック [ 松下浩二 ]

本書、『卓球回転のテクニック』では、ドライブ、カットといった一般的な技だけでなく、カーブドライブ、シュートドライブ、チキータなどの高等テクニックや、相手に変化を読ませない七色のサービスの打ち方などを教えてくれます。

しかも本書はなんとDVD付きです。
本を読んで理論を抑えて、あとはひたすらビデオをみて動きをまねることができます。

卓球初めて半年~2年くらいのビギナーが読めば一気に実力がアップするのでオススメです。

カットマンにオススメ!『松下浩二 最強の卓球レッスン

最後は、卓球の練習方法の本の中で、特にカットマンに特化したこちらの1冊を紹介します。

割と昔から卓球をプレイしている方であれば、松下浩二の名前は聞いたことがあると思います。1992年代から2000年代にかけて活躍した(2009年に引退)選手で、カットマンです。

日本のカットマンといえば松下浩二というくらい有名で、2000年の世界選手権では当時19歳だったティモボルをゲームオールの末下した熱戦などが印象的。

で、その松下浩二が書いた練習方法の本がこちらの『松下浩二 最強の卓球レッスン』です。

著者がカットマンだからというのもあり、練習内容の半分くらいがカットマン用のメニューになっているという異色の本です。

メニューだけでなく、粒のバックカットは「竹やりを前に突き出すように」とかそんな感じのなんとなくわかりやすい表現も多いので初心者でも大丈夫。

カットマンを目指そうという方にはオススメです。


松下浩二 最強の卓球レッスン

まとめ

卓球は他のスポーツに比べ、身体能力の差がそこまで大きくない代わりに、発想力や思考力、知識などが重要になります。

卓球で勝つためには、回転の知識を身に着け、相手との読み合いに勝てるだけの技術の使い方を覚え、それを実践できる必要があります。また、相手と距離が近いこともあり、メンタルなスポーツでもあるので、揺るがない心を身に着けることも大事ですね。

これらの力を身に着けるための手段として、読書はよいアプローチです。

ぜひ気になる本を読んで、卓球の実力を向上させましょう!


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