ビジネス書・実用書レビュー

飲食店経営本レビュー「全店舗閉店して会社を清算することにしました」

いまの時代に飲食店本が出ることは珍しいと言えます。

基本的に本は、景気の良い業界を中心にたくさん出て、景気が悪い業界はあんまり出ないのが通例だからです。

なので自粛ムードで苦しい状況である飲食店の本は珍しく、中でも飲食店における事業撤退についての本はさらにレア

今日はそんなテーマの本を紹介していきます。

たkる
たkる
5月にNoteで140万PVになったブログの書籍化です。
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「全店舗閉店して会社を清算することにしました」とは?

そんな本あるの?というとあります。

それがこちらの「全店舗閉店して会社を清算することにしました」という本。

zententettai-top

5月にNoteで2日で140万PVを記録した大ヒットブログ記事を読まれた方も多いのではないかなと思います。

たkる
たkる
実は本書はその書籍化版です。

Noteで語られた著者の閉店への道のりをさらに詳しく解説した1冊となっています。

飲食店の閉店のステップやその決断、思いなどを知ることのできる1冊です。

今日はこの本をレビューしていきます。

【読了!】「全店舗閉店して会社を清算することにしました」のレビュー!事業撤退のイメージをつかめます。

zententettai-review

では本書を読んでの感想レビューです。

実は自分、割と行きつけのコワーキングスペースが家の近所にあって、そこに新しい本は入りました!となって本書が置いてあったのでそこで読ませていただきました。

著者の経験!IT企業→コワーキング⇨カフェ⇨他店舗化→撤退

まずは本書で語られた著者の経験の概略を紹介します。

本書を読むとそれぞれのステップでの学びとか思いも書いてありますが、ここでは概略だけ。

  1. 会社を辞めてコワーキングスペースをオープン
  2. 事務所として間貸してた知り合いが離脱→立ち行かなくなる
  3. 子連れに優しいカフェ(初月11万で赤字スタート)
  4. 厚さ5cmのパンケーキ→売上日3万に
  5. しかしオペレーションが回らず2時間待ちに
  6. 従業員雇うも辞められる
  7. なんだかんだで2016に月商220万(開始1年)
  8. 2017年2月に2店舗目
  9. 売上を求めすぎて妻が潰れる
  10. 自分も潰れる
  11. 現場から手を離す
  12. 売上は落ちたが回り出す
  13. 心機一転の機にコロナ登場
  14. 全店舗(5つ)撤退

という流れ。

会社を辞めてコワーキングスペースを青森でスタートするのうまくいかずカフェに転換、その後紆余曲折ありつつも順調に伸ばしてきたところでコロナ。

いろいろ頑張ったが「売り上げの70%が戻っても年内にはショートする」という試算となり撤退を決定・・・!

という経緯です。

あらすじはこんな感じなんですが各ステップでの著者の反省とか学びが振り替えられていてこれからリアル事業を始めようという人はかなり参考になります。

たkる
たkる
人を雇うとか事業を回すって難しいんだなと思いました。(小並感)

4つの倒産の仕方

あとこれも自分事業系に無知なので学びだったのですが、飲食店を畳むとなったときにやり方は一つじゃないんだそうです。

具体的には、

  • 破産
  • 会社更生
  • 民事再生
  • 清算
  • 特殊清算(正しくは特別清算)

の5つがあるそうで、そのそれぞれの違いなども本書の中では解説されています。(著者自身めっちゃ調べて弁護士に相談したそう)

そして最終的には5つ目の特別清算という方法をとって5つの店舗を畳むことを決定したそうです。

たkる
たkる
それぞれの閉店の方法の詳しいところは自分は読み飛ばしました。5つあるんだーくらいの理解

店舗の解約と人情

あと法律上の事業の撤退だけでなく、やらなきゃいけないステップとして店舗の解約があります。

これはだいたいは

  • 賃貸契約上の違約金
  • 現状復帰代金

の2つがあるそうで、これは路面店と商業施設(デパートなど)で変わるそう。

この具体的な金額も書いてあって、そこも自分はメモしてきました。

店舗解約路面店:60万円、商業施設:600万円
現状復帰スケルトン返し:300万円、居抜き:50万円

試算上はこのくらいかかるそうで、ただ著者の場合、不動産オーナーたちが人情を発揮してくれてこんな事情だから・・・ということで敷金と相殺とかになったそう。

なので今後もしビジネスやんぜという人は撤退資金の目安を本書で学ぶのもありです。

従業員への解雇メール(切ない)

そして本書の中では実際に従業員全員宛に送った「全員解雇」の通知メールの全文が掲載されています。

その文書は簡潔に

「お疲れ様です。
結論から言います。
5月1日付けで【全員解雇】することに決めました。」

から始まるものの随所に悔しさとか申し訳なさとかが入っていて深みがあるのでぜひ本書で読んでみてください。

自分は割と読み返した。

・・そして自分だったらこれおくれただろうか??って思ってたら著者もそうだったみたいで「えいや!」で押したそう。

たkる
たkる
全員解雇メールに対しては意外にも従業員からのクレームはなかったそうです

著者復活!その事業が面白い!

そして2020年5月で事業撤退した著者ですが、実は8月に新たな事業を立ち上げています。

それが株式会社グラバーというやつで、その事業内容が面白いんです。

3つあって、

  • オリジナルパンケーキミックス通販
  • 廃業支援事業
  • 会社経営支援(意思決定のスピードを上げる環境づくりのサポート)

とどれも著者が前の事業をなんとか継続させよう、ダメならソフトランディングさせようと考えて身に付けた経験を生かしています

パンケーキミックスは休業が始まった時期に著者が成功させた事業の一つですが、これだけでは店舗の運営を立て直すことはできない・・と判断した黒字部門。

そして廃業支援と会社の意思決定支援は、スピーディーな廃業を実現した著者ならではの事業で今後(縁起は良くないですが・・)需要があるだろうなと思いました。

終わりに。飲食店撤退のノウハウを学べるオススメ本です。

本書で自分が学んだ内容としては、

  • 進むべき道(撤退かどうか)は自分の最も大切にするもの(心の声)に従って決定する
  • (楽観的にならない)論理的な判断をするためにデータを集めること
  • 転んでもただでは起きない(学びを次に活かす)

みたいなところでした。

たkる
たkる
本書はより詳しいのでNoteを読んだ人にもおすすめです。

そんな感じ、ではまた、良い読書ライフを!

note↓

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