本記事では池井戸潤さんの新作情報をまとめていきます。随時更新ですのでよろしくお願いします。
最新情報
2020.09 半沢直樹5アルルカンと道化師発売
単行本新刊
文庫新刊
以下でそれぞれ見ていきます。
池井戸潤の新作単行本まとめ!2020年9月半沢直樹新刊!
まずは単行本です。
最新作「アルルカンと道化師」(2020/09)
最新作は半沢直樹シリーズの第5巻「アルルカンと道化師」です。
こちらでは時系列は遡り、浅野支店長が再び登場!
彼らが強引に進めようとしている怪しげな案件を、モダンアートモチーフ「アルルカンと道化師」をヒントに解き明かしていきます。
順番↓

準新作:「ノーサイドゲーム」(2019/6)
続いては初のラグビー小説となる「ノーサイドゲーム」です。
未来につながる、パスがある。大手自動車メーカー・トキワ自動車のエリート社員だった君嶋隼人は、とある大型買収案件に異を唱えた結果、横浜工場の総務部長に左遷させられ、同社ラグビー部アストロズのゼネラルマネージャーを兼務することに。
かつて強豪として鳴らしたアストロズも、いまは成績不振に喘ぎ、鳴かず飛ばず。巨額の赤字を垂れ流していた。アストロズを再生せよ―。
ラグビーに関して何の知識も経験もない、ズブの素人である君嶋が、お荷物社会人ラグビーの再建に挑む。
銀行ものとは別に、著者の得意とするもう1つのジャンル「熱血お仕事系小説」ですね!
ドラマ化もなされました!
比較的新しい:「下町ロケットヤタガラス」(2018/9)
シリーズ物でいうと下町ロケットシリーズの第4巻「ヤタガラス」も2018年に発売しています。
こちらでは第3巻の続きとして、伏線回収からの逆襲が描かれます。
第3巻がめっちゃ微妙なところで終わったから待ちわびていた人も多いかと!
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順番↓

池井戸潤の新作文庫まとめ!花咲舞に新刊あり
続いては文庫です。
文庫としては「花咲舞がだまっていない」の新装版が出ています。
『新装増補版 花咲舞が黙ってない』(2020/12)
まずは半沢直樹とも連動する銀行員小説・花咲舞シリーズの新装増補版が2020年12月15日に発売しています。
東京第一銀行の花咲舞は、支店を調査する臨店グループの“狂咲”。
上司の相馬と問題が起きた支店を調査していく内に見つけたのは情報漏洩、裏金問題、行内政治などいくつもの不正。
ライバル行との合併問題も浮上する中、花咲の前に現れたのはあの男!? たとえ同じ銀行で働く仲間だとしても、不正は絶対に許せない!
さらに、ドラマ「半沢直樹」後半で語られた、東京第一銀行と産業中央銀行の合併騒ぎの真っただ中にいた、東京第一銀行の花咲舞と、産業中央銀行の半沢直樹の真っ向勝負も始まる!
乱歩賞作家が描く、痛快連作短編集。
増補版では、半沢直樹シリーズの半沢直樹との真向対決が追加!見逃すなー!
『アキラとあきら』(2020/8)
また同じ名前で同じく社長息子のあきら×2を主人公にした『アキラとあきら』も文庫が出ています。
小さな町工場の息子・山崎瑛。そして、日本を代表する大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬。
同じ社長の息子同士でも、家柄も育ちもまったく違うふたりは、互いに宿命を背負い、運命に抗って生きてきた。
強い信念で道を切り拓いてきた瑛と、自らの意志で人生を選択してきた彬。
それぞれの数奇な運命が出会うとき、逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。
池井戸潤のおすすめ小説まとめ(旧作品も含む)
続いてはおすすめを紹介していきます。
経済小説の大家として知られる池井戸潤氏。
ドラマ化し大ブレイクした「半沢直樹シリーズ」や、直木賞を受賞した『下町ロケットシリーズ』などが有名ですね。
そんな池井戸潤氏の著作の中で、個人的にこれはポイントだな、と思う著作5選をチョイスしました。
1.圧倒的な後読感!本格経済ミステリーの『架空通貨』
まずオススメしたのが、『架空通貨』という作品です。
自分が初めて読んだ池井戸潤作品ということで思い入れがあってちょっとひいきがあるかもですが、その世界観と設定に衝撃を受けました。
ストーリーは、女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻し、麻紀と麻紀の学校の教師であり元金融マンの辛島がその真相を確かめに行くというもの。
日本において「円」以上に強大な価値を持つ町という設定がかなり面白く、続きが気になって一気に読んでしまいました。廃坑でトロッコに乗ったりとかのアドベンチャー要素もあります。
ちなみに本書は、江戸川乱歩賞受賞第1作『M1』を改題したものになるので、M1を読んだという人はお間違えなきよう。
変わり種の経済ミステリー小説を読みたい人におすすめ
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2.大どんでん返しの元祖『鉄の骨』
半沢直樹シリーズなどの最近の作品では、はじめは嫌な上司などにしいたげられつつも、途中で流れが変わり、一転攻勢!というスカッと感が魅力ですね。
そのような水戸黄門スタイルの著作で1冊読むとしたら、オススメしたいのが『鉄の骨』です。
文庫本でもかなり太い外観の本書は、ゼネコンの談合についてがテーマです。
ストーリーとしては、中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が「談合課」と呼ばれる部署に配属。担当する地下鉄工事の入札に関して、会社から談合せよとのプレッシャーを受ける。しかし、技術を売りにする富島らは正々堂々と入札したいと考えており・・・
といった感じ。
会社の言うとおりするか、正義によって動くか、という葛藤はサラリーマンなら共感できるところがあるのではないでしょうか。
いまの仕事や会社の体質に何らかの不満がある、という人が読むと刺さるかなと思いました。
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3.ファンタジーな設定の『民王』
続いてはファンタジーな設定の小説です。
こちらの『民王』という小説では、内閣総理大臣とそのドラ息子の中身が入れ替わってしまうという設定で始まるドタバタ劇となっています。
「なぜ政治家が簡単な漢字を間違えるのか」というところから着想を得たストーリーだそうですね。
本書はわりとコメディ寄りでラストもすっきりしていますが、それでもスキャンダルしか取り上げないマスコミとか政治家の真意と国民への伝わり方のギャップとか、そういった社会的なところにも切り込んでいきます。
読みやすくて勉強にもなるので、政治ってなんだ?という人に特におすすめ。
4.短編集の『かばん屋の相続』
続いては池井戸潤作品の中では珍しい短編集です。
『かばん屋の相続』という作品では、表題作のほかに5編、計6編の短編小説が収録されています。
内容は、「融資の数ほどドラマがある」というような感じで、さまざまなパターンの融資とそれに伴うドラマを描いています。
「妻の元カレ」という作品だけやや異質かも?
融資や人間の生きざまについて学びたい人におすすめ。
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5.最も勢いのあるシリーズ『下町ロケット』
2018年7月に第3巻の『下町ロケット ゴースト』を発売し、9月には第4巻のヤタガラスが発売予定で、しかも秋からはドラマも開始するということで、いま最も勢いのあるのが『下町ロケット』シリーズです。
第1作は直木賞受賞作ということでご存知の方も多いのではないでしょうか。
ストーリーとしては、元宇宙科学開発機構の研究員・佃(はた)航平が父の跡を継ぎ町工場の社長になり、町工場を盛り立てていく、というものです。
第1作はロケットエンジン、第2作はガウディと呼ばれる医療機器、第3作はトランスミッションというように徐々に業務領域を変えながら進行していくのが、リアルな感じですね。
魅力のあるキャラが多いので、シリーズを読み進めるたびに面白くなっていきます。
秋からドラマ化ということで話題の先をいきたい人におすすめ。
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番外編:半沢直樹シリーズはドラマのほうが面白い
これは個人的な感想ですが、大ブレイクした『半沢直樹シリーズ』は、自分は原作を読んでからドラマを見たのですが、正直ドラマのほうが面白いです。
原作もつまらないわけではないし、普通に面白いのですが、本だと「やられている時間が長すぎて後半のスカッとする場面までいくのが大変」です。
逆にドラマはその辺のテンポがよくなっていて、取っつきやすくなっているのでおすすめ。
第3巻のロスジェネの逆襲あたりからは原作もテンポがいいですが、第1作、第2作の『~花のバブル組』はやや読むのが大変でした。
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終わりに!2021年も新刊・新作を見逃すな!
池井戸潤さんの作品は自分もかなり好きで、大学生くらいのころ結構読んでました。
自分の場合、経済小説というジャンルを初めて知ったのが池井戸潤作品で、池井戸潤ワールドを読みながら社会とはこんな感じなのかーとイメージをつけていました。
※池井戸潤作品の悪役のような感じの嫌な人は、実は社会にはあまりいなくて拍子抜けしました(笑)
池井戸潤さんの著作は、古いものは本格ミステリー系、最近のモノはエンタメ系の色合いが強いので、どちらか好きな方から入るのがおすすめです。
まとめ↓
単行本新刊
文庫新刊
おすすめ
終わり!

という機会は本好きには多いかと。
そこで本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番を一覧で紹介しました。
さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も併せてまとめました!
この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認してみてはいかがでしょうか。