池井戸潤のおすすめ本!これだけ読めば間違いない名作5選!

池井戸潤のおすすめ本!これだけ読めば間違いない名作5選!

経済小説の大家として知られる池井戸潤氏。

ドラマ化し大ブレイクした「半沢直樹シリーズ」や、直木賞を受賞した『下町ロケットシリーズ』などが有名ですね。

そんな池井戸潤氏の著作の中で、個人的にこれはポイントだな、と思う著作5選をチョイスしました。

1.圧倒的な後読感!本格経済ミステリーの『架空通貨』

まずオススメしたのが、『架空通貨』という作品です。

自分が初めて読んだ池井戸潤作品ということで思い入れがあってちょっとひいきがあるかもですが、その世界観と設定に衝撃を受けました。

ストーリーは、女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻し、麻紀と麻紀の学校の教師であり元金融マンの辛島がその真相を確かめに行くというもの。

日本において「円」以上に強大な価値を持つ町という設定がかなり面白く、続きが気になって一気に読んでしまいました。廃坑でトロッコに乗ったりとかのアドベンチャー要素もあります。

ちなみに本書は、江戸川乱歩賞受賞第1作『M1』を改題したものになるので、M1を読んだという人はお間違えなきよう。

変わり種の経済ミステリー小説を読みたい人におすすめ


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2.大どんでん返しの元祖『鉄の骨』

半沢直樹シリーズなどの最近の作品では、はじめは嫌な上司などにしいたげられつつも、途中で流れが変わり、一転攻勢!というスカッと感が魅力ですね。

そのような水戸黄門スタイルの著作で1冊読むとしたら、オススメしたいのが『鉄の骨』です。

文庫本でもかなり太い外観の本書は、ゼネコンの談合についてがテーマです。

ストーリーとしては、中堅ゼネコン・一松組の若手、富島平太が「談合課」と呼ばれる部署に配属。担当する地下鉄工事の入札に関して、会社から談合せよとのプレッシャーを受ける。しかし、技術を売りにする富島らは正々堂々と入札したいと考えており・・・

といった感じ。

会社の言うとおりするか、正義によって動くか、という葛藤はサラリーマンなら共感できるところがあるのではないでしょうか。

いまの仕事や会社の体質に何らかの不満がある、という人が読むと刺さるかなと思いました。


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3.ファンタジーな設定の『民王』

続いてはファンタジーな設定の小説です。

こちらの『民王』という小説では、内閣総理大臣とそのドラ息子の中身が入れ替わってしまうという設定で始まるドタバタ劇となっています。

「なぜ政治家が簡単な漢字を間違えるのか」というところから着想を得たストーリーだそうですね。

本書はわりとコメディ寄りでラストもすっきりしていますが、それでもスキャンダルしか取り上げないマスコミとか政治家の真意と国民への伝わり方のギャップとか、そういった社会的なところにも切り込んでいきます。

読みやすくて勉強にもなるので、政治ってなんだ?という人に特におすすめ。


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4.短編集の『かばん屋の相続』

続いては池井戸潤作品の中では珍しい短編集です。

『かばん屋の相続』という作品では、表題作のほかに5編、計6編の短編小説が収録されています。

内容は、「融資の数ほどドラマがある」というような感じで、さまざまなパターンの融資とそれに伴うドラマを描いています。

「妻の元カレ」という作品だけやや異質かも?

融資や人間の生きざまについて学びたい人におすすめ。


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5.最も勢いのあるシリーズ『下町ロケット』

2018年7月に第3巻の『下町ロケット ゴースト』を発売し、9月には第4巻のヤタガラスが発売予定で、しかも秋からはドラマも開始するということで、いま最も勢いのあるのが『下町ロケット』シリーズです。

第1作は直木賞受賞作ということでご存知の方も多いのではないでしょうか。

ストーリーとしては、元宇宙科学開発機構の研究員・佃(はた)航平が父の跡を継ぎ町工場の社長になり、町工場を盛り立てていく、というものです。

第1作はロケットエンジン、第2作はガウディと呼ばれる医療機器、第3作はトランスミッションというように徐々に業務領域を変えながら進行していくのが、リアルな感じですね。

魅力のあるキャラが多いので、シリーズを読み進めるたびに面白くなっていきます。

秋からドラマ化ということで話題の先をいきたい人におすすめ。


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番外編:半沢直樹シリーズはドラマのほうが面白い

これは個人的な感想ですが、大ブレイクした『半沢直樹シリーズ』は、自分は原作を読んでからドラマを見たのですが、正直ドラマのほうが面白いです。

原作もつまらないわけではないし、普通に面白いのですが、本だと「やられている時間が長すぎて後半のスカッとする場面までいくのが大変」です。

逆にドラマはその辺のテンポがよくなっていて、取っつきやすくなっているのでおすすめ。

第3巻のロスジェネの逆襲あたりからは原作もテンポがいいですが、第1作、第2作の『~花のバブル組』はやや読むのが大変でした。

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終わりに

池井戸潤さんの作品は自分もかなり好きで、大学生くらいのころ結構読んでました。

自分の場合、経済小説というジャンルを初めて知ったのが池井戸潤作品で、池井戸潤ワールドを読みながら社会とはこんな感じなのかーとイメージをつけていました。

※池井戸潤作品の悪役のような感じの嫌な人は、実は社会にはあまりいなくて拍子抜けしました(笑)

池井戸潤さんの著作は、古いものは本格ミステリー系、最近のモノはエンタメ系の色合いが強いので、どちらか好きな方から入るのがおすすめです。