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『カエルの小指』あらすじレビュー!カラスの親指から10年後だったとは…

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お疲れ様です。カラスの親指の続編情報を、誰よりも早くから続編情報を察知していたのに、逆に油断して発売日を忘れていた、ニコイチ読書管理人のたkるです。

フォロワーさんのツイートをみて、「しまった!もう出てるだと!?」となって、慌てて購入してきました。

ので、早速読み始めているんですが、なにぶん準備ができていなかったので、ちょっと序盤を読んだところで一旦内容をまとめてみようかなと思い本記事を書いています。

未読の人でも、ちょうどいいところで終わるくらいのテンション(そこまでネタバレしない)で書いていくのでよかったらお付き合いください。

では始めていきます。

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「カエルの小指」とは?カラスの親指の続編です。

まずは「カエルの小指」とはどのような作品なのかの概要を簡単に説明しますと、道尾秀介さんの小説で、ドラマ化もされた「カラスの親指」という作品の続編になります。

メフィストに連載していて、2019年1月ごろから発売は2019年の秋頃予定!という情報が発表されていたので、以前ブログにも書いたんですが、すっかり忘れていました!

以前書いた記事↓

【祝発売!】『カラスの親指』の続編『カエルの小指』をチェックせよ!【道尾秀介著の名作】どうもお疲れ様です。『このミステリーがすごい』を2013年度版から2019年度版まで一気読みしていたたけるです。 今日は、『このミ...

 

「カエルの小指」のあらすじ

では、この「カエルの小指」とはどんなあらすじなのかを紹介します。

この作品では、前作で一区切りついた後、メンバーたちがそれぞれの道を歩み始めてからのその後を描きます。

前作の主人公のタケさんは、その後詐欺師からは足を洗い、デパートの実演販売員として完全歩合制の仕事をしつつ、まひろ、やひろ姉妹や貫太郎たちとは別れて暮らしています。

で、そんなタケさんの実演販売を遠くからじっとみている中学生が現れます。

なんども見かけるが、遠巻きに見ていて全然何もアクションを起こしてこなかったため、気にはなっているもののスルーしていたタケさん。

しかし、ある時ついに中学生はタケさんの実演中にいちゃもんをつけてきます。

流れを乱されその日の成果は不調に終わってしまったタケさんんの帰り際に、中学生は再び現れ、「実演販売を教えて欲しい」と言います。

最初は「親のところに帰れ」と断ったタケさんですが、その中学生から「母親は自殺し、一緒に暮らす祖父母はお遍路でひと月は帰ってこない」という事情を聞き、根負け。

質問に答えられたら弟子入りさせると宣言し、以下の質問を出します。

「5人家族の中で、他の全員と円満な関係も作れれば悪い関係も作れてしまうのは誰か?」

そしてこの回答には見事正解されてしまい、しぶしぶ中学生・キョウを弟子入りさせることになります。

とここまでが序盤のあらすじです。

 

「カエルの小指」序盤の感想3点

では続いては序盤を読んでの感想を紹介します。

思ったのは以下の3点です。

  • あ、この徐々に巻き込まれる感じ懐かしい!
  • 10年も時が進んでたんかい!
  • 心理学的テクニック多彩すぎか!

それぞれ簡単に説明します。

あ、この徐々に巻き込まれる感じ懐かしい!

まず一つ目が前作の記憶がちょっとずつ蘇ってきました。

具体的には、なんだかよく事情がわからないままに、なんとなくキナ臭い案件にズルズルと引き込まれていく流れが、前巻でもそういえばそんな感じだったなー

と思い出しました。

前作キャラたちも登場して、そうそうこんな感じ!みたいな忘れた記憶は50ページくらいで取り戻せました。

10年も時が進んでたんかい!

で、前作キャラたちが登場したあたりで初めて気がついたんですが、この作品、実は前巻から10年も時が進んでいるんです。

猫のちょんまげが健在だったことから、まあ、3年後くらい、ちょっと経っていても5年後くらいかなーと思っていたら、なんと10年!

まひろ31歳、やひろ37歳とかそんなくらい時代が移り変わっています。

リアルな時間でも7年ぶりくらいの新刊な気がしますが、作品内はさらに時が進んでいるのが驚きでした。

心理学的テクニック多彩すぎか!

そして3つ目に思ったのは、タケさんの実演販売の場面における心理学テクニックの描写がすごい勉強になるなということ。

例えば、目線の高さは地上から135cmが最も引きつけやすく、ゴールデンラインと呼ばれていることとか、相手の効き五感に訴えかけるトークをすると成約率が上がることとか、そんな感じの営業プレゼンスキルが学べます。

あとは探偵を使う場合の値段の相場として、着手金30万に成功報酬が50万円くらいとか、そんなアウトローな市場についても詳しくなれます。

 

終わりに:序盤の期待感は前作同程度!先が気になる作品です。

とまあ序盤100ページくらいを読んだ感想としてはこんな感じでした。

所感として、前作と少なくとも同じ程度は面白いと感じています。

で、多分ですが、後半に一気に物語が動いて、最後に大どんでん返しがあって、という半分約束されたような面白いポイントもあるはず!なので、期待感はかなり高いです。

前作でやられたわ!と思った人は多分本作も(少なくとも序盤は!)楽しめると思います。

ぜひ読んでみてください。自分も引き続き読み進めていきます。

ではまた。良い読書ライフを!

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シリーズ本をまとめる本好き
たkる
たkると申します。大学生のとき読書に目覚めてそれからは年100~300冊くらい読んでます。 読書傾向は乱読で、本を買っては読み、読んでは書き、を繰り返しています。 本サイトではシリーズものの小説や読書グッズのおすすめをメインに紹介していきますのでよろしくお願いいたします。
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