小路幸也『東京バンドワゴンシリーズ』読む順番

小路幸也『東京バンドワゴンシリーズ』読む順番

東京バンドワゴンシリーズの読む順番をまとめていきます。

東京バンドワゴンシリーズとは

東京バンドワゴンシリーズとは、小路幸也さんの小説『東京バンドワゴン』から始まる一連のシリーズ本となります。

明示から続く老舗の古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家族を中心に、ほのぼのとした日常を描きつつ、ちょいミステリー要素なども含むため、楽しく、かつ安心して読めるのが魅力です。

雰囲気がサザエさんに似ているという意見もありますが、東京バンドワゴンシリーズは時間が動いているので巻を増すごとに年が進んでいくため、堀田家族の成長も楽しめるというシリーズにもなっています。

また、ビートルズナンバーをタイトルに付けることでも有名ですね。

話の内容もそこはかとなく歌詞の内容とリンクしていてビートルズファンも納得かなと思います。

東京バンドワゴンシリーズの読む順番

東京バンドワゴンシリーズとしては、現在13巻まで発売されています。

1.東京バンドワゴン

2.シー・ラブズ・ユー

3.スタンド・バイ・ミー

4.マイ・ブルー・ヘブン(長編)

5.オール・マイ・ラビング

6.オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ

7.レディ・マドンナ

8.フロム・ミー・トゥ・ユー

9.オール・ユー・ニード・イズ・ラブ

10.ヒア・カムズ・ザ・サン

11.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード

12.ラブ・ミー・テンダー

13.ヘイ・ジュード

基本的に各巻4つのお話が入っており、それぞれ春夏秋冬が割り振られています。

また、巻ごとにも特徴があって4の倍数の巻は番外編です。なので本編が3巻出ると1巻番外編という流れになっています。本編は時系列がつながっており、番外編は主に過去の話になります。

東京バンドワゴンシリーズの各巻のあらすじ

では、東京バンドワゴンシリーズの各巻のあらすじをまとめていきます。

1.東京バンドワゴン

シリーズ第1巻となる『東京バンドワゴンシリーズ』では、老舗古本屋「東京バンドワゴン」を営む一家の物語を故人のおばあちゃんが天国からの語り手となって描いていきます。

サザエさん一家のようなよき昭和の文化を感じ取るとともに、安心して読める点がウリです。

 

2.シー・ラブズ・ユー

シリーズ第2巻の『シー・ラブズ・ユー』では、第1巻よりほのぼの度アップです。

あいかわらず東京バンドワゴンには、ちょっとした謎やトラブルが絶えないですが、事件を解決するたびに家族のきずなは深まっていきます。

サザエさんっぽいと言われがちな東京バンドワゴンシリーズですが、時間軸は進んでおり(サザエさん方式ではなく)、花陽が中学生になったりと家族の成長も楽しめます。

収録のお話は以下の通り。

冬・百科事典は赤ちゃんと共に
春・恋の沙汰も神頼み
夏・幽霊の正体見たり夏休み
秋・SHE LOVES YOU

 

3.スタンド・バイ・ミー

シリーズ第3巻の『スタンド・バイ・ミー』では、家族だけでなく周囲の人々の物語も含まれさらにスケールアップしています。

真奈美さんの恋物語や新しい登場人物なども現れます。

収録作は以下の通り。

秋・あなたのおなまえなんてぇの
冬・冬に稲妻春遠からじ
春・研人とメリーちゃんの羊が笑う
夏・スタンド・バイ・ミー

 

4.マイ・ブルー・ヘブン(番外編長編)

第4巻は番外編です。堀田家のおばあちゃん、サチの娘時代のお話となります。

元華族の話とか、サチと勘一の出会いとか、時代感が違うのも面白いです。

東京バンドワゴンの始まりを知れる物語!

 

5.オール・マイ・ラビング

シリーズ第5巻の『オール・マイ・ラビング』では、再び時代は3巻の後に戻ります。

タイトルのとおり、本作のテーマは「出会いと別れ」になり、とある登場人物の海外への旅立ちなどもある転機の1冊です。

収録作は以下の通り。

夏・あなたの笑窪は縁ふたつ
秋・さよなら三角また会う日まで
冬・背で泣いてる師走かな
春・オール・マイ・ラビング

 

6.オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ

シリーズ第6巻の『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ』では、すくすく育つ子供たちと体調のすぐれない淑子さん(勘一の妹)という対比が描かれます。

シリーズ1巻につき0.75年ずつ年が進んでいく(ワンシーズンだけ被って進んでいる)がゆえの、登場人物たちの移り変わりを感じることのできる1冊です。

収録作は以下の通り。

春・林檎可愛やすっぱいか
夏・歌は世につれどうにかなるさ
秋・振り向けば男心に秋の空
冬・オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ

 

7.レディ・マドンナ

第7巻の『レディ・マドンナ』では、一家の大黒柱・83歳になった勘一に浮いた話が訪れます。

一方で書店の本が盗まれたりといった事件も起こり・・・

というストーリーです。

収録作は以下の通り。

冬・雪やこんこあなたに逢えた
春・鳶がくるりと鷹産んだ
夏・思い出は風に吹かれて
秋・レディ・マドンナ

 

8.フロム・ミー・トゥ・ユー

第8巻は4の倍数となるため、再び番外編です。

堀田家の次男・青の出生の秘密や、店に初来店した際、すべての本を買い占めようとして怒られたIT社長の藤島の話など、なんと計11編が語られます。

 

9.オール・ユー・ニード・イズ・ラブ

シリーズ第9巻のテーマは反抗期!

中学3年生になった研人が高校には行かない、と言いだし……というのが表題作のストーリーになります。

そのほかにも、藤島の父と継母が初登場したり、青が映画に出演したりと新しい話がてんこもりです。

確かこの辺でドラマ化されたので、ちょっと大衆受けしやすい話になっているのかも!

収録作は以下の通り。

秋・真っ赤な紅葉はなに見て燃える
冬・蔵くなるまで待って
春・歌って咲かせる実もあるさ
夏・オール・ユー・ニード・イズ・ラブ

 

10.ヒア・カムズ・ザ・サン

シリーズ第10巻となる『ヒア・カムズ・ザ・サン』では、記念すべき10巻目だけにシリーズの集大成と再生のようなテーマがあるのかなと思いました。

安心して読める物語でありつつも、マンネリ化はしない、という絶妙な尺度がこのシリーズの魅力であると感じさせる1冊です。

 

11.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード

シリーズ第11巻の『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』は、スケールの大きいお話しが多いのが特徴です。

例えば、「とある理由から回収処分され、一冊のみ堀田家の蔵に封印された〈呪いの目録〉」であったり、元諜報員が書いた文書をめぐり軍の人間がやってきたり・・・といった具合。

シリーズ刊行10周年記念の作品でもあります。

 

12.ラブ・ミー・テンダー

12巻目の『ラブ・ミー・テンダー』は番外編第3弾となります。

今回の主人公は我南人。彼がチンピラに絡まれた女の子を助けるところから物語がスタートし、彼女と、歌手をしているという彼女の親友をめぐり東京バンドワゴンの面々はトラブルに巻き込まれていきます。

 

13.ヘイ・ジュード

2018年11月現在シリーズ最新刊となるのが第13巻の『ヘイ・ジュード』です。

ビートルズの歌詞の通り、父と子、若者と老人という対比が描かれた1冊となっています。

 

番外編;10周年記念小冊子

シリーズ本編とは別に10周年記念の小冊子もあります!

記念作品ということで、なんとKindle版は無料という気前の良さ(笑)

シリーズファンなら読むしかない1冊です。

テレビドラマ『東京バンドワゴン 下町大家族物語』

人気小説シリーズである東京バンドワゴンですが、実はテレビドラマとしても放送されています。

タイトルは『東京バンドワゴン 下町大家族物語』!放送時期は2013年ごろで、主演は堀田青を演じる亀梨和也。

今見るとかなり若いな!と感じます。

 

終わりに

東京バンドワゴンシリーズは安心して読めて、かつ時間の流れを感じられるのがいいですね。

全部読んだら、最初、まるで人生を半周したかの喪失感がありますが、その後、もう一度人生が巻き戻ったかのような全能感を得ることができます。

ちょっと人生退屈してきたかも、という人に対し、個人的にオススメしたいシリーズです。

機会があったら読んでみてください。

ではまた。