読む順番

河野裕『さよならの言い方なんて知らない。』は『ウォータビスケットのテーマ』の改題版

河野裕さんの新作『さよならの言い方なんて知らない。』が2019年8月28日に発売予定だそうです。

で、このシリーズは何者なのか、と思って色々調べていると、どうやら既に刊行中の著者の作品『ウォータビスケットのテーマ』の改題版だということがわかりました。

『ウォータビスケットのテーマ』は既に2巻まで出ているので、3巻目以降を含めて改題されて出版され直すみたいですね。

今日はそんな『ウォータビスケットのテーマ』改め、『さよならの言い方なんて知らない。』について紹介していきます。

『ウォータビスケットのテーマ』改め、『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズとは?

ではまずは『ウォータビスケットのテーマ』とはどのような物語なのかを簡単に紹介していきます。

ストーリーとしては、8月がループする架見崎という街を舞台に、香屋歩、秋穂栞、トーマという3人の高校生たちが、特殊能力を駆使して戦争地域を生き抜いていくという物語

トーマだけ先に潮見崎に行っていて、後から香屋歩、秋穂が参戦していく感じです。この潮見崎では能力は自分で選べる仕様。

後から参戦した2人の特殊能力は戦闘に不向きなものなので、色々工夫しながらなんとかいきていきます。

ちなみに改題によって何が変わるのか、という話ですが、もともと『ウォータビスケットのテーマ』のときは河野裕、河端ジュン一の共著だったのが、改題後の『サヨナラの言い方なんて知らない』では河野裕の単著に変更。

それに伴い大幅改稿と、3巻目以降はまだないので、河野裕オリジナルになるみたいですね。

名前はちなみに架見崎という街の名前をとって、架見崎シリーズとも呼ばれていて、どの名前が定着するかはまだ不明。

 

【レビュー】『さよならの言い方なんて知らない。』のあらすじ

では続いては『さよならの言い方なんて知らない。』のあらすじについてもう少し詳しく紹介していきます。

この『さよならの言い方なんて知らない。』では、最初は現実世界からプロローグがスタートし、やがて異世界に飛ばされます。

現実世界編としては「世界平和創設部」という街の悪事を告発して対象者にDMを送るというウェブサイトの話が出てきて、これを運営しているのが主人公の香屋歩と秋穂栞の2人です。

2人はある日、「厳正なる審査の結果、潮見崎の住人となる許可がおりました」という手紙を受け取り、とあるマンションに来るように指令を受けます。

そしてそこを訪れると、潮見崎での「勝者にはなんでも願いを叶えてもらえる」という褒美付きのゲームに参加させられ・・・

というまでが導入編です。

 

潮見崎のルールは能力チームバトル

続いては主人公たちが飛ばされる異世界「潮見崎」のルールについて紹介します。

潮見崎は8月が無限にループした異世界で、約1000人のプレイヤーたちはチームに分かれて殺し合いをしており(潮見崎で死んだら現実世界に戻れるルール)、潮見崎を統一したチームが優勝!というゲームとなっています。

各プレイヤーは潮見崎に参加するにあたって、能力が得られて、1000ポイントを接近戦が得意な「強化(ブースト)」、遠距離からスナイプする「射撃(シュート)」、索敵が得意な「探索(サーチ)」などに振り分けます。

その選択肢の中に、「オリジナル」と呼ばれる自分で考えた能力を付加する方法もあり、これは申請して運営に許可されると通るというもの。

オリジナルはポイント効率的にはもともとある能力より悪いですが、一点集中型の能力として重宝されたりもします。

で、このポイントは敵チームを倒したり(相手の所持ポイントの半分が手に入る)、降伏させて譲渡させることでも獲得でき、8月がループする際に、自身の強化に使えます。

なので、8月1日〜31日までを戦いポイントを貯めて、ループする際に自身を強化して、また次のループに臨み・・・というのが潮見崎の王道パターンです。

で、そんな潮見崎には「平穏な国」「ミケ帝国」など大小様々なチームが群雄割拠状態で、弱小チームに拾われた主人公たちはオリジナルな能力を駆使して、より大きなチームを相手にいかに戦うか!みたいなところが魅力となっています。

ループ系小説↓

『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの魅力【感想】

この『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの魅力ですが、これは「能力バトルや陣取りの駆け引きが熱い」という点があります。

この潮見崎のルールは結構複雑で、各チームは基本的には自分の領土の中でしか能力を使えません。

で、例外的に別チームに宣戦布告をしてから2時間後〜74時間後まではその宣戦布告をして戦闘中の地域でも能力が使えます。

なので、欲しい領土がある場合は、宣戦布告をしてそこから準備期間の2時間を経て、戦闘開始となるわけです。

しかも難しいのがどこか他の国との交戦中は別のチームから宣戦布告を受けない!という点で、大きなチームは舞台を分割するのが定石!とか、こことここがぶつかると第三勢力が入ってくる可能性がある!とかそんな感じの読み合いがなされます。

また、食料も基本的には現地調達で、ループするたびに食料も元に戻りますが、使えばなくなるため、コンビニなどの補給拠点を制圧したチームは飢えずに済む、みたいな兵糧の面もあります。

そんな感じの戦争の外交あるいは内政的な駆け引きもありつつ、戦闘もかなり駆け引きが豊富です。

基本的にはポイントが多いプレイヤーが有利になるルールではありますが、戦い方次第では格下が格上を倒すこともでき、必ずしもポイント通りではありません。

探索、射撃、強化のバランスが重要で、さらにチーム戦なのでチームワークや配置なども重要に!

「キングダム」みたいな軍師同士の読み合いみたいなのもちょいちょいあり、それが魅力かなと思います。

中には力だけでなく軍略により弱小チームからのし上がり、中堅くらいになったら大チームに吸収されて、元中堅チームのトップは大チームの幹部になるみたいな出世コースもあったり、あるいは家電の工事を専門にした中立国なども存在したりと世界観が多彩です。

(8月なのでクーラーの修理ができる人は重宝される)

そんな感じで本格能力バトル小説という結構レアなジャンルなので、そういうの好きな人は是非読んでみてください!

『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの読む順番

では続きまして、『さよならの言い方なんて知らない。』シリーズの読む順番について紹介していきます。

現在刊行中の作品としては、ウォータービスケットのテーマとして2巻です。

今後は『さよならの言い方なんて知らない。』として再度第1巻から刊行され直す模様

1.ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争

 

2.ウォーター&ビスケットのテーマ2 夕陽が笑顔にみせただけ (角川スニーカー文庫)

sayonaraiikata2
「さよならの言い方なんて知らない。」第2巻の感想レビュー「ウォータ&ビスケットのテーマ2」改め、「さよならの言い方なんて知らない。」第2巻の感想レビューを行なっていきます。 「さよな...

※3巻目以降は、『さよならの言い方なんて知らない。』として刊行予定

改題の理由は謎ですが、いまいち人気が出てなかった作品だから、よくあるタイトルにして何となく紛れ込ませて、あとは内容で勝負しよう!みたいな感じなのだろうか?

何れにせよ、続編は出るのとのことで今後に期待!

ちなみに「さよならの言い方なんて知らない。」と「ウォータービスケットのテーマ」を両方パラパラ読んでみて感じだと、そんなに差はなさそうです。

 

終わりに

出版社的な話とかは一読者としてはよくわからない面もあるんですが、とりあえず改題版ということで、既にウォータービスケットのテーマを読んでいる人は被らないように注意しましょう。

ちなみに作者の河野裕さんは、他にも2019年9月に映画化される階段島シリーズなどで有名ですね。

青春ミステリーに強い作家さんなので、是非読んでみてください。

ではまた。良い読書ライフを。

【実写映画化!】階段島シリーズの読む順番!きみの世界に青が鳴るで完結2019年4月25日に最終巻『きみの世界に、青が鳴る』が発売された河野裕さんの小説「階段島シリーズ」。 今日は、この階段島...
『いなくなれ群青』のシュールな名言たち!すれ違いつつ真理を突く表現集河野裕さんの小説『いなくなれ群青』の世界観とかキャラとかちょっとシュールな名言とかを紹介していきます。 よろしくお願いいたします。...
turedurekitanotanteisha
河野裕「つれづれ北野探偵社シリーズ」のあらすじ読む順番まとめ河野裕さんの小説「つれづれ北野探偵社シリーズ」のあらすじと読む順番をまとめていきます。 よろしくお願いいたします。 河野裕「つれ...
sakurada-rest
「サクラダリセットシリーズ」のあらすじ読む順番まとめ【河野裕著】河野裕さんの「サクラダリセットシリーズ」のあらすじと読む順番をまとめていきます。 よろしくお願いいたします。 河野裕「サクラダリ...
sayonaraiikata2
「さよならの言い方なんて知らない。」第2巻の感想レビュー「ウォータ&ビスケットのテーマ2」改め、「さよならの言い方なんて知らない。」第2巻の感想レビューを行なっていきます。 「さよな...
別のシリーズの続編もこの機に探してみませんか?

nicoichi-top「気になるあのシリーズ、知らぬ間に新刊が出ていた・・・!」

「え、この本、単発かと思ったら続編あったの!?」

という機会は本好きには多いかと。

本サイトでは300シリーズの小説のあらすじと読む順番をまとめています。

さらに番外編情報、ドラマ化情報、漫画化情報も知れちゃいます!

この機に他のシリーズ本の読む順番を、確認していってはいかがでしょうか。

>>読む順番を見に行く