マークスの山から始まる合田雄一郎シリーズ読む順番【高村薫】

マークスの山から始まる合田雄一郎シリーズ読む順番【高村薫】

社会派作家・高村薫さんの警察小説「刑事合田雄一郎シリーズ」の読む順番と各巻のあらすじをまとめていきます。

よろしくお願いいたします。

「マークスの山」から始まる刑事合田雄一郎シリーズとは

刑事合田雄一郎シリーズとは、日本の作家・高村薫さんによる小説シリーズです。

社会派ミステリーを数多く出版してきた高村薫さんの作品の中で、警視庁捜査一課の刑事・合田雄一郎を主人公としているものが、合田雄一郎シリーズと呼ばれています。

けっこう長いシリーズで、第1巻の「マークスの山」は1993年出版で、最新刊の「冷血」の文庫版は2018年に発売されています。

作風の特徴としては、エンターテイメント性があまりなく、とにかく淡々と捜査を進めていく重厚な小説といった感じです。かなり深みのある文章ですが、軽い文体を求める人には合わないかも。

ちなみに第1巻の「マークスの山」は映画化もされているので、そちらから入ったという人も多いのではないでしょうか。

刑事合田雄一郎シリーズの読む順番

刑事合田雄一郎シリーズとしては、以下の5巻が刊行されています。

読む順番は以下の通り。

・マークスの山

・照柿

・レディ・ジョーカー

・太陽を曳く馬

・冷血

結構文量があるので上下巻に分かれているものもありますね。

刑事合田雄一郎シリーズの各巻あらすじ

ここからは、刑事・合田雄一郎シリーズ各巻のあらすじを紹介していきたいと思います。

1.「マークスの山」のあらすじ

シリーズ第1巻となる「マークスの山」では、マークスと名乗る男による連続殺人事件が発生。

経歴10年の若手警部補・合田雄一郎が捜査に乗り出します。

実はこのマークスという名前には隠された意図があり、そっちの謎解きが第2のテーマです。

けっこう重たい雰囲気なので、重厚なミステリーを読みたい人にお勧め。

 

2.「照柿」のあらすじ

シリーズ第2巻の「照柿」では、主人公の合田雄一郎が駅のホームで人身事故を目撃するところから物語がスタートします。

その事故現場で幼馴染の美保子と再会する。美保子はおなじく幼馴染だった野田達夫と結婚しており、美保子に一目ぼれした合田との間でどろどろの関係に。

一方で美保子を妻とした野田達夫も、順調な生活ではないようで、徐々に運命の歯車は狂い始めていく・・・

というストーリーです。

野田の勤務する熱処理炉の描写がとてもリアルで、暑さによって人が狂っていくさまが描かれています。

もともと重いテーマと重厚な文体が売りのシリーズですが、本作は中でも雰囲気が重いです。読むと心にずっしりと質感が残る結果となることと思います。

ちなみに照柿とは夕日に照らされた柿のことだそうですね。

 

3.「レディ・ジョーカー」のあらすじ

シリーズ第3巻となるレディ・ジョーカーは単行本で上下巻、文庫本なら上中下の3巻に分かれるという長編です。上巻では、主に登場人物の紹介と、事件の発生までが描かれており、下巻が捜査編といった感じです。

ストーリーとしてはビール会社の社長の誘拐事件について。

冒頭でいきなり怪文書が20ページくらいにわたり掲載されているので、この部分で苦戦するかも。

自分は手紙を読み飛ばして、あとから何度も戻ることになりました笑

 

4.「太陽を曳く馬」のあらすじ

第4巻の「太陽を曳く馬」では、宗教問題について切り込んでいきます。

赤坂の一等地の永劫寺サンガで僧侶が交通事故死する事件が発生。

寺の依頼で合田雄一郎が捜査に乗り出します。

捜査により14年前の事件で知り合った福澤彰之に再開することになり・・・というストーリーです。

福澤彰之という名前を聞いて「ん?」と思った人もいるかと思いますが、ご認識の通り、この作品は著者の別シリーズ(福澤彰之シリーズ)とのコラボとなっております。

登場人物は共通なので、そちらを読んでからのほうが登場人物に感情移入ができます。

福澤彰之シリーズの「新リア王」という作品でもちょっとだけ合田雄一郎が出ていますが、メインではないのでシリーズからは除外しています。

 

5.「冷血」のあらすじ

シリーズ最新刊となる「冷血」では、クリスマスイブの麻に発生した歯科医一家殺害事件の調査に乗り出します。

あいかわらず重い雰囲気ですが、シリーズの中では一番読みやすいかなと思います。

 

終わりに

ここまで、高村薫さんの「合田雄一郎シリーズ」の読む順番とあらすじをまとめていきましたが、いかがだったでしょうか。

高村薫さんは社会派ミステリー作家の中でもかなり硬派の小説を書くことで有名なので、エンターテイメント性を求めるというよりは、社会問題を小説の形式で学びたいときなどに読むのがオススメです。

読後にすっきりする感じではないですが、何か心にずっしり残るものはある。

そんな作風の作品です。