「会社はもしかしてふざけてはいけない場所ではないか?」と気づき始めたbyよっぴー

「会社はもしかしてふざけてはいけない場所ではないか?」と気づき始めたbyよっぴー

タイトルの一文はヨッピーさんの著作『明日クビになっても大丈夫!』の一節です。

本書では、ウェブライターとして好き放題して稼いでいる著者が、商社マンであった著者が仕事を辞めるまでの軌跡とか、その後の生き方について書いた本です。

感想を一言でいうならマジで好き勝手しています(笑)

例えば、会社員時代の経験として土曜日に休日出勤してドMの田原先輩のコラ写真を作って見せてふざけて遊んでいたら、そのまま置き忘れてしまい月曜日にそのコラ写真をを別の社員が見つけて「田原を誹謗中傷する怪文書が出回っている」と騒動になって、部長にめちゃくちゃ怒られた話とか。

大笑いしながら一気読みしてしまいました。

以下では本書で個人的に特に面白いと思ったところをいくつかまとめていきます。

会社では非合理がまかり通る

まず本書で面白いなと思ったのが、著者の会社員時代の経験談。

大手の専門商社に入社したという著者は、そこで大企業特有の風変わりな風習の洗礼を受けます。

例えば、「新入社員研修で鉄骨を100本洗った話」とか、「社内の稟議書は社長に向けて傾けて押す」とか。

このそれ意味あるの?感のあるイベントに対する著者のユーモアたっぷりで、かつ鋭い読みをも兼ねそろえた視点が秀逸です。

「新入社員研修で鉄骨を100本洗った話」でいうと、急に新入社員を20人も受け入れることになった研修先の部署は、通常業務を止めずに新入社員たちに仕事を体験させる方法として、鉄骨を洗わせよう!と思いついたのではないか、とかそんな感じ。

社内の稟議書を社長に向けて傾けて押す理由は、そうすることで、課長や部長が社長に向けてお辞儀をしているように見えて敬意を表せるから!だそうです。

「いったい何を言っているんだ…?」

と思って差し絵を見てみると、意外とそれっぽく見えて個人的には感動しました(笑)

…最初に考えたやつ天才かよ!

好き勝手やる人は会社には合わない

そして2つ目に面白い視点だと思ったのが、会社という概念に対する著者の考えです。

簡単に言うと「好き勝手おもしろいことだけやる人は会社に合わない」ということなんですが、この理由の部分が深いです。

例えば、会社という組織(特に大企業)では基本的に「突出した人材」とか「尖ること」は求めていないと著者は言います。

何故かというと、もしそのような人材が会社の仕事を回すと、誰も引き継ぐことができないため。

会社のミッションは誰かの作った仕事を誰にでもできるようにすることが求められ、会社員はこの誰にでもできるようになった仕事をちゃんとこなせるだけのスキルが求められます。

挨拶とか体裁とかプレゼンというような基礎力は必要になりますが、一般化された仕事として、そこまで特殊な経験なしで誰にでもできるようになれば会社が仕事をしたことになるという視点です。

…これが個人的には深いなーと思って、「社会の歯車」みたいな言葉でいうと、人だけでなく仕事も歯車の形にする必要があるのか!というのを学びました。

趣味を発信して仕事にしてしまう重要性

本書のメインテーマは、会社をクビになっても大丈夫なように、趣味を副業にして、それで稼いでいくことをお勧めする!というもので、この辺の視点もかなり具体的です。

著者は好き勝手面白いことを書くことを得意としていますが、だからと言って面白ければ何でもありかというとそうではなくて、リスクマネジメントはけっこうしっかりしています。

副業として本業を辞めるための条件についても本書では明確に紹介されていて、著者の基準では、

1.会社員をしながら月10万円以上副業で稼いでいること

2.1年間生活ができるだけの貯金があること

3.身軽になること

が重要としています。

独立していきなり軌道に乗るかは分からないし、ある程度の稼ぎ(月10万円)と1年分くらいは貯金があるとよいとのこと。そして3つ目の身軽になることですが、これは月の支出をなるべく低く抑えることを指していて、著者の場合は「月15万円くらい」で生活できるようになっているとのこと。

そこまできつい節制というよりは、無駄を省くといった感じですね。

終わりに

本書の魅力はとにかく著者の文章と経験が面白いことです。

そこそこ深い洞察が随所に挟まりますが、全体の文章が面白すぎてすらすらと読めてしまいます

「会社の仕事つまらなくね?」

と思っている人や、独立を考えて発信していきたいという人にオススメです。

ぜひ読んでみて下さい。

ではまた。よい読書ライフを!